やまたかみ つねにあらしの ふくさとは にほひもあへず はなぞちりける
山高み つねに嵐の 吹く里は にほひもあへず 花ぞ散りける
紀利貞
山が高いので常に嵐が吹いている里では、咲き誇ることもなく花が散ることよ。
隠し題を詠み込むために文法的に少し無理な表現となるなど、とかく不自然な箇所が出てきがちな物名歌ですが、本歌は非常に自然で、その分隠し題もみつけにくい(=物名歌として優れている)ですね。隠し題は「つねにあらしの ふくさとは」と詠み込まれた「しのぶぐさ」です。
やまたかみ つねにあらしの ふくさとは にほひもあへず はなぞちりける
山高み つねに嵐の 吹く里は にほひもあへず 花ぞ散りける
紀利貞
山が高いので常に嵐が吹いている里では、咲き誇ることもなく花が散ることよ。
隠し題を詠み込むために文法的に少し無理な表現となるなど、とかく不自然な箇所が出てきがちな物名歌ですが、本歌は非常に自然で、その分隠し題もみつけにくい(=物名歌として優れている)ですね。隠し題は「つねにあらしの ふくさとは」と詠み込まれた「しのぶぐさ」です。