古今和歌集 0676 2021-09-05 19:03:27 | 古今和歌集 しるといへば まくらだにせで ねしものを ちりならぬなの そらにたつらむ 知るといえば 枕だにせで 寝しものを 塵ならぬ名の そらに立つらむ 伊勢 枕は恋の秘密を知るというので枕をせずに寝たのに、塵が空に立つのではなく、どうして私のいい加減な噂が立つのでしょうか。 人知れない恋を枕だけは知っているという当時の言い伝えを題材にした歌が、0504、0670 に続いて登場ですね。 0616 から始まった巻第十三「恋歌三」はこれでおしまい。明日から巻第十四「恋歌四」に入ります。^^