紅梅のもとに女どもおりて見る
ゆきとのみ あやまたれつつ むめのはな くれなゐにさへ かよひけるかな
雪とのみ あやまたれつつ 梅の花 紅にさへ かよひけるかな
紅梅のもとに女たちが車から降りて見ている
雪かと見間違えるばかりに白く咲きながら、梅の花は赤味も帯びて紅花にも似通うほどになっているよ。
この歌は新千載和歌集(巻第一「春上」 第50番)に入集していますが、そちらでは清原元輔(きよはら の もとすけ)作とされています。015、158、337 で拾遺和歌集において同じことが生じていますが、同様の事情によるものでしょう。