漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 302

2024-02-12 05:21:55 | 貫之集

ちりがたの はなみるときは ふゆならぬ わがころもでに ゆきぞふりける

散りがたの 花見るときは 冬ならぬ わが衣手に 雪ぞ降りける

 

散り際の花を見ていると、冬でもないのに私の服の袖に雪が降ってきたかのようだ。

 

 「散りがた」は散り際の意。舞い散る花びらを雪に見立てての詠歌ですね。485 では、逆に袖に降る雪を花びらに見立てた歌も登場します。

 

ゆきふれば くさきになべて をるひとの ころもでさむき はなぞさきける

雪降れば 草木になべて 折る人の 衣手寒き 花ぞ咲きける



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