8月ですね。私のところは昨年までほど毎日毎日酷暑ということもなく、過ごしやすい日も多い夏です。それはそれとして、今年は全国各地で大雨の被害が次々と発生しています。「異常気象」などということが盛んに言われるようになって久しいですが、今年の雨は本当に異常ですね。一日も早く被災者の皆さんに安寧の日々が戻り、また、被害にあわれた地域の復興がかないますことを、心よりお祈りします。
さて、きょうは地名・国名の熟字訓について。6月の本試験で 【華盛頓 ワシントン】 が出題され、地名・国名の熟字訓が 14-2 以来15年ぶりに復活したのは記憶に新しいところです。別のところにも書きましたが、漢検1級の正式な審査基準には「地名・国名などの漢字表記(当て字の一種)を知っていること」と明記されているのですから、15年間も出題されなかったことの方がむしろおかしかったと言うべきなのかもしれません。
ついでですが、同じく 14-2 を最後に出題されなくなった、漢字を旧字体に書き換えよという問題も、「複数の漢字表記について理解していること(鹽-塩、颱風-台風 など)」 として今でも審査基準に書かれています。なのでこちらも、いつ問題として復活してもおかしくない、文句は言えない、ということになりますね。
私は、「とにかく漢検1級に合格する!」という観点では、「出題されないであろうものはそもそも学習しない」ことで、厖大な学習範囲を少しでも縮小すべきであるとの考え方(漢検云々とは別の知識や教養として、という観点では、もちろん話はまったく別です)ですので、当ブログでもこれまで地名・国名の熟字訓には、ほとんど触れてきませんでした。しかし、とりあえず1問だけとは言え、現に復活出題されたのですから、次回以降に備えてやはり一応の対策はしておきたいところ。
まずは <過去問で、かつ、『漢検 漢字辞典』巻末の『熟字訓・当て字索引』に掲載されているもの>、29題です。まったくの私見ですが、対策するとしてもとりあえずはここまでで十分ではないかと思っています。
1. 【西蔵】
2. 【埃及】
3. 【聖林】
4. 【牛津】
5. 【維納】
1. チベット (「漢検 漢字辞典」初版 P.844/第二版 P.852)
2. エジプト (5/5)
3. ハリウッド (858/865)
Holly Wood なのにどうして 「聖森」 じゃなくて 「聖林」 なんでしょうねぇ・・・なんてことを言ったら、そもそも Holly も「聖なる(=正しくは Holy)」じゃなくて「ヒイラギ」ですけど。語訳がそのまま定着しちゃったのかな?? 「ヒイラギの森」が漢字では「聖なる林」になってしまったというお話しでした。
4. オックスフォード (310/313)
5. ウィーン (37/37)
6. 【威内斯】
7. 【倫敦】
8. 【端西】
9. 【羅府】
10. 【紐育】
6. ベニス (29/29)
この中では、かなり読みにくいですね。
7. ロンドン (1568/1584)
8. スイス (826/834)
9. ロサンゼルス (1527/1543)
10. ニューヨーク (1040/1048)
11. 【華盛頓】
12. 【諾威】
13. 【以色列】
14. 【新嘉坡】
15. 【莫斯科】
11. ワシントン (149/152)
前回の出題は 12-3 でした。
12. ノルウェー (995/1003)
13. イスラエル (24/25)
14. シンガポール (799/806)
【星港】 とも書きます。こちらも「辞典」巻末索引掲載語。
15. モスクワ (1379/1393)
16. 【和欄】
17. 【澳門】
18. 【丁抹】
19. 【色丹】
20. 【亜爾然丁】
16. オランダ (1609/1624)
17. マカオ (42/42)
18. デンマーク (1046/1053)
19. シコタン (774/781)
20. アルゼンチン (1/1)
21. 【葡萄牙】
22. 【土耳古】
23. 【芬蘭】
24. 【寿府】
25. 【伯林】
21. ポルトガル (1375/1389)
22. トルコ (1122/1132)
23. フィンランド (1341/1354)
24. ジュネーブ (675/681)
25. ベルリン (1226/1238)
26. 【白耳義】
27. 【瑞典】
28. 【孟買】
29. 【墨西哥】
26. ベルギー (1221/1238)
27. スウェーデン (826/834)
28. ボンベイ (1464/1480)
29. メキシコ (1414/1429)
地名・国名の熟字訓の話題、「その2」に続きます。
さて、きょうは地名・国名の熟字訓について。6月の本試験で 【華盛頓 ワシントン】 が出題され、地名・国名の熟字訓が 14-2 以来15年ぶりに復活したのは記憶に新しいところです。別のところにも書きましたが、漢検1級の正式な審査基準には「地名・国名などの漢字表記(当て字の一種)を知っていること」と明記されているのですから、15年間も出題されなかったことの方がむしろおかしかったと言うべきなのかもしれません。
ついでですが、同じく 14-2 を最後に出題されなくなった、漢字を旧字体に書き換えよという問題も、「複数の漢字表記について理解していること(鹽-塩、颱風-台風 など)」 として今でも審査基準に書かれています。なのでこちらも、いつ問題として復活してもおかしくない、文句は言えない、ということになりますね。
私は、「とにかく漢検1級に合格する!」という観点では、「出題されないであろうものはそもそも学習しない」ことで、厖大な学習範囲を少しでも縮小すべきであるとの考え方(漢検云々とは別の知識や教養として、という観点では、もちろん話はまったく別です)ですので、当ブログでもこれまで地名・国名の熟字訓には、ほとんど触れてきませんでした。しかし、とりあえず1問だけとは言え、現に復活出題されたのですから、次回以降に備えてやはり一応の対策はしておきたいところ。
まずは <過去問で、かつ、『漢検 漢字辞典』巻末の『熟字訓・当て字索引』に掲載されているもの>、29題です。まったくの私見ですが、対策するとしてもとりあえずはここまでで十分ではないかと思っています。
1. 【西蔵】
2. 【埃及】
3. 【聖林】
4. 【牛津】
5. 【維納】
1. チベット (「漢検 漢字辞典」初版 P.844/第二版 P.852)
2. エジプト (5/5)
3. ハリウッド (858/865)
Holly Wood なのにどうして 「聖森」 じゃなくて 「聖林」 なんでしょうねぇ・・・なんてことを言ったら、そもそも Holly も「聖なる(=正しくは Holy)」じゃなくて「ヒイラギ」ですけど。語訳がそのまま定着しちゃったのかな?? 「ヒイラギの森」が漢字では「聖なる林」になってしまったというお話しでした。
4. オックスフォード (310/313)
5. ウィーン (37/37)
6. 【威内斯】
7. 【倫敦】
8. 【端西】
9. 【羅府】
10. 【紐育】
6. ベニス (29/29)
この中では、かなり読みにくいですね。
7. ロンドン (1568/1584)
8. スイス (826/834)
9. ロサンゼルス (1527/1543)
10. ニューヨーク (1040/1048)
11. 【華盛頓】
12. 【諾威】
13. 【以色列】
14. 【新嘉坡】
15. 【莫斯科】
11. ワシントン (149/152)
前回の出題は 12-3 でした。
12. ノルウェー (995/1003)
13. イスラエル (24/25)
14. シンガポール (799/806)
【星港】 とも書きます。こちらも「辞典」巻末索引掲載語。
15. モスクワ (1379/1393)
16. 【和欄】
17. 【澳門】
18. 【丁抹】
19. 【色丹】
20. 【亜爾然丁】
16. オランダ (1609/1624)
17. マカオ (42/42)
18. デンマーク (1046/1053)
19. シコタン (774/781)
20. アルゼンチン (1/1)
21. 【葡萄牙】
22. 【土耳古】
23. 【芬蘭】
24. 【寿府】
25. 【伯林】
21. ポルトガル (1375/1389)
22. トルコ (1122/1132)
23. フィンランド (1341/1354)
24. ジュネーブ (675/681)
25. ベルリン (1226/1238)
26. 【白耳義】
27. 【瑞典】
28. 【孟買】
29. 【墨西哥】
26. ベルギー (1221/1238)
27. スウェーデン (826/834)
28. ボンベイ (1464/1480)
29. メキシコ (1414/1429)
地名・国名の熟字訓の話題、「その2」に続きます。