漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

地名・国名の熟字訓 その2

2017-08-05 14:14:10 | 熟字訓・当て字
 前の記事に書いた通り、漢検対策としてはひとまずは「その1」だけで十分(それ以上の時間は、他の分野にあてるべき)と思いますので、こちらは追加的・趣味的なお話しです。

 こちらもまずは問題から。以下にご紹介するのは、 <過去問だけど、「漢検 漢字辞典」に掲載されていない語> です。「巻末索引」どころか、「辞典」そのものに載っていない語の出題がこんなにあったとは今見るとかなり違和感がありますが、「漢検 漢字辞典」自体、初版の刊行が平成13年ですので、地名・国名の熟字訓が出題されていた 14-2 までの期間というのは、その大層がまだ「辞典」が世の中に存在していない時期にあたるということになります。違和感云々というのは、お門違いということになりますね。


1. 【巴勒斯旦】
2. 【伯爾西】
3. 【斯干釐那委阿】
4. 【白爾鄰】
5. 【克什米爾】

1. パレスチナ
2. ブラジル
3. スカンジナビア
4. ベルリン
5. カシミール


6. 【雪特尼】
7. 【加布爾】
8. 【黎巴嫩】
9. 【維也納】
10. 【捏巴爾】

6. シドニー
7. カブール
8. レバノン
9. ウィーン
10. ネパール


11. 【亜馬森】
12. 【阿耳蘭】
13. 【巴達】
14. 【牙買加】
15. 【耶路撒冷】

11. アマゾン
12. アイルランド
13. バクダッド
14. ジャマイカ
15. エルサレム


16. 【哀瓜多】
17. 【的木児】
18. 【塞爾維】
19. 【俄羅斯】
20. 【亜媽港】

16. エクアドル
 12-1 で出題されたときの正答率は僅か 2.6%。当時の受検者の「恨み節」が聞こえてきそうです。^^;
17. ティモール
18. セルビア
19. ロシア
20. マカオ


21. 【緑威】

21. グリニッジ



 問題のご紹介は以上ですが、最後にどうでもいい(?)余談を。


 さてこれらの語、「熟字訓」でしょうかそれとも「当て字」でしょうか。

【倫敦 ロンドン】 【牙買加 ジャマイカ】 あたりはかなり 「当て字」 に近いかなぁという感じがしますが、これ以外も基本的には「その漢字の音を借りている」ものが多いように思います。漢検の審査基準が「当て字の一種」と表現しているのは、おそらくそのためでしょう。一方 【埃及 エジプト】 【哀瓜多 エクアドル】 なんかは、とても「音を借りている」という感じはしませんので、「熟字訓」 と言うべきものかなと思います。


 ホント、漢検対策とは何の関係もない、「どうでもいい」余談でした。 ^^;;;;

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (在日ロシア人)
2017-08-27 09:40:09
俄羅斯

ばりばり中国語・・・
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Unknown (凜太郎)
2017-08-27 18:22:13
在日ロシア人 さま

初めまして。
【俄羅斯】 は、中国語の表記そのままなのですか? 知りませんでした。情報をありがとうございます。また気の向かれた際には、ご来訪いただければ幸いです。

引き続きよろしくお願いいたします。
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