漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0080

2020-01-18 19:52:45 | 古今和歌集

たれこめて はるのゆくへも しらぬまに まちしさくらも うつろひにけり

たれこめて 春のゆくへも 知らぬまに 待ちし桜も うつろひにけり


藤原因香




 御簾をおろして家に閉じこもり、春の行方も知らないでいるうちに、待っていた桜も散ってしまった。

 体調を悪くして、風にあたらないようにと御簾をおろして(=外の様子がわからない状態で)過ごしているうちに、心待ちにしていた桜が散ってしまったという歌。
 作者の藤原因香(ふじわらのよるか)は平安時代の女官。古今集には、四首が入集しています。



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