漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0935

2022-05-22 06:04:24 | 古今和歌集

かりのくる みねのあさぎり はれずのみ おもひつきせぬ よのなかのうさ

雁の来る 峰の朝霧 晴れずのみ 思ひ尽きせぬ 世の中の憂さ

 

よみ人知らず

 

 雁の飛ぶ季節の峰の朝霧が晴れることがないように、私の心も晴れず、物思いの尽きることがないこの世のつらさよ。

 雁の飛ぶ季節は秋のこと。秋は春とはまた違ったとても良い季節ですが、イメージとしてはやはり寂しさ、物悲しさといったところが強いでしょうか。和歌に歌われる秋もそうしたイメージのものが多いですね。

 



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