1年前の 28-1 から、本試験の四字熟語意味問題の出題形式が変わったのはご存知の通りで、形式が変わっただけでなく、出題傾向としても、これまで本試験で出題されたことのなかった新出の熟語が多く出題されるようになりました。(実際、6月の 29-1 でも、意味問題の正解となった5つの熟語(【渾崙呑棗】【孔翊絶書】【鳳凰銜書】【巫雲蜀雨】【封豕長蛇】)は、すべて新出でした。)
新出と言っても、「漢検 四字熟語辞典」に一級配当として記載された熟語がこれからも出題の基本でしょうから、一級四字熟語を未出題のものも含めて網羅しておけば何も問題はありません。とは言え、良く考えてみると、従来の出題形式であればまず出題されることはなかったであろうと思われる熟語、例えば本記事のタイトルにあげた 【大貉小貉】 なども、28-1 以降の新しい形式であれば、出題される可能性が十分にあるなということに、最近気づきました。
(従来の、書き問題と意味問題が同じ四字熟語を対象として問われる形式の場合、【大貉小貉】 のように、事実上問題の中に正解が書かれてしまうことになる熟語は、まず出題されることはなかったと思われますが、新形式では、意味問題は書き問題とは別の熟語で問われるようになりましたから、こうした熟語も意味問題では十分に出題対象になりうる、ということです。)
ということで、そんな熟語を拾って問題形式にしてみました。少しですが、やってみてください。
<問題>
次の1~9の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の語群から選び、その下線部分だけの読みをひらがなで記せ。
1. 道理にそむいた手段で得た財貨は、道理にそむいた方法で出て行くということ。
2. 文化程度の低い野蛮人のような為政者のこと。
3. 多くの花がついた枝。
4. まことにおそれかしこまる。
5. 自己の戒めのためのものを身につけること。
6. 悪事を人に教えること。
7. 悪い為政者。
8. 世の成り行きに応じて進退すること。
9. 身近にあるものを、わざわざ他に求めるおろかさ。
(語群)
大桀小桀 佩韋佩弦 悖入悖出 大貉小貉 濯纓濯足 騎驢覓驢
誠惶誠恐 千朶万朶 誨淫誨盗
<解答>
1. はいしゅつ 2. しょうばく 3. ばんだ 4. せいこう 5. はいい
6. かいいん 7. たいけつ 8. たくえい 9. べきろ
(【大桀小桀】と【大貉小貉】を異なる意味の熟語として区別する必要は実際はないのではないかと思いますが、上記では、「漢検 四字熟語辞典」の記載をそのまま引用しました。)
いかがだったでしょうか。これらの熟語、四字熟語の書き問題として出題されることはこれからもないだろうと思いますが、読みと意味はしっかりおさえておきたいですね。
新出と言っても、「漢検 四字熟語辞典」に一級配当として記載された熟語がこれからも出題の基本でしょうから、一級四字熟語を未出題のものも含めて網羅しておけば何も問題はありません。とは言え、良く考えてみると、従来の出題形式であればまず出題されることはなかったであろうと思われる熟語、例えば本記事のタイトルにあげた 【大貉小貉】 なども、28-1 以降の新しい形式であれば、出題される可能性が十分にあるなということに、最近気づきました。
(従来の、書き問題と意味問題が同じ四字熟語を対象として問われる形式の場合、【大貉小貉】 のように、事実上問題の中に正解が書かれてしまうことになる熟語は、まず出題されることはなかったと思われますが、新形式では、意味問題は書き問題とは別の熟語で問われるようになりましたから、こうした熟語も意味問題では十分に出題対象になりうる、ということです。)
ということで、そんな熟語を拾って問題形式にしてみました。少しですが、やってみてください。
<問題>
次の1~9の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の語群から選び、その下線部分だけの読みをひらがなで記せ。
1. 道理にそむいた手段で得た財貨は、道理にそむいた方法で出て行くということ。
2. 文化程度の低い野蛮人のような為政者のこと。
3. 多くの花がついた枝。
4. まことにおそれかしこまる。
5. 自己の戒めのためのものを身につけること。
6. 悪事を人に教えること。
7. 悪い為政者。
8. 世の成り行きに応じて進退すること。
9. 身近にあるものを、わざわざ他に求めるおろかさ。
(語群)
大桀小桀 佩韋佩弦 悖入悖出 大貉小貉 濯纓濯足 騎驢覓驢
誠惶誠恐 千朶万朶 誨淫誨盗
<解答>
1. はいしゅつ 2. しょうばく 3. ばんだ 4. せいこう 5. はいい
6. かいいん 7. たいけつ 8. たくえい 9. べきろ
(【大桀小桀】と【大貉小貉】を異なる意味の熟語として区別する必要は実際はないのではないかと思いますが、上記では、「漢検 四字熟語辞典」の記載をそのまま引用しました。)
いかがだったでしょうか。これらの熟語、四字熟語の書き問題として出題されることはこれからもないだろうと思いますが、読みと意味はしっかりおさえておきたいですね。