星に願いを

5年間続けた海外生活から帰ってきて、5年がたちました。趣味の自転車(アウトドア)、読書(インドア)を綴っていきます。

タクシー

2006年07月03日 22時23分33秒 | 出来事
日本を離れる前日のこと。
その次の日の朝一番のフライトに乗るため、夕方に成田へ移動した。成田のホテルで前泊するためである。

あまりに荷物が多かったので、その日に泊まったホテルに荷物を預けて、本社で仕事をしていた。
少し早め、16時に仕事を終わらせて、荷物を取りにホテルに行った。
あまりに重いので、そこから名古屋駅までタクシーをチャーターした。
名古屋駅まで、名古屋高速を使って、一時間弱。
高速代を覚悟しても、一万円を超えることはないだろうと思っていた。

それまで、どたばたしていて、気の緩みから、タクシーの後部座席で眠気がついてきた。
名古屋高速の乗り口に差し掛かって車が坂を上って行くのが最後に記憶がなくなっていた。。

しばらくして目が覚めた。ふと時計を見ると、乗り込んでから45分ほど経過していた。
いつの間にか、高速を降りていて街中の混雑した道をのろのろと走っていた。
”なぜ、高速を降りたの?丸の内(新幹線名古屋駅の最寄の高速降り口)まで行かなかったの?”
と、聞くと、タクシーの運転手は、しどろもどろになって、
”え?あ?いやぁ。。”
と、はっきりした答えが返ってこなかった。

やられたと思った。
大荷物だったし、タクシーの運転手は、地元の人間と思わなかったのだろう。
意図的に途中で高速を降りたのだった。

僕も、わざと、舌打ちしたり、窓ガラスをこんこんこんと叩いたりして、
イライラしている風を見せると、今までのろのろと走っていたのに、
急にせかせかとした運転を始めた。

それから、黙っていると、支払い時にはしっかりと正規の料金を請求してきた。
黙って支払った。

今まで、ロンドンタクシーでも、フランクフルトでも、イスタンブールでも、
そんなことをされたことはなかった。

そんな低レベルなことを、日本でされるなんて、思いもしなかった。
同じ日本人として、あまりに情けない。

自分の仕事にプライドを持っていたら、そんなこと、出来るわけがない。