東日本の震災が発生してから一か月。
時が経つことの早さを実感しながら、西日本に住んでいる
自分たちは、今を、今までどおりに生活を続けることで、
日本を支えていかないといけないと思いつつ過ごしている。
普通に生活が出来ていることの大切さを噛み締めながら。
海外のメディアがどのように伝えているのか知りたいと思って、
パートナーと一緒にネットを見てみた。
というのは、ドイツに住んでいた時のこと。
12時を過ぎると、テレビ番組は、結構衝撃的な番組を
流していたからである。
紛争のテレビ番組では、戦争で丸こげになっている子供
(と思われる映像)、片腕のない兵隊など。
そのほか、犯罪の番組や病気の番組。。アダルト系の番組も。
子供の観ない時間帯では、結構リアルな映像とともに、
言葉がわからないままでもショックを受けながら見入っていた
記憶がある。
それは、判断力を身に付けた大人のための番組という時間だった。
おそらく、海外のメディアの方が、そういう津波や震災の悲惨な部分、
日本のメディアがスポットを当てずに避けるだろうと思われる部分も
残していて、正しく伝えているだろうと、パートナーと考えたからである。
確かにその通りだった。
津波に流されていく人たちの映像、画像。
遺体の画像がそのままリアルに残されていた。
言葉はいくらでも偽ることが出来るし、判断が受け手に依存される。
同じ文章でも、よいように取る人もいれば、悪く取る人もいる。
しかしながら、画像、映像は、事実を映し出すそのもので、
(改ざんされない限り)、そこには偽りも何もないはず。
それを正しく伝えることが本来のメディアの姿なのではないか。
批判や批評ではなく、正しく伝えることが大切だと思う。
それこそが報道の在り方ではないかと、海外に行ってから思うようになった。