星に願いを

5年間続けた海外生活から帰ってきて、5年がたちました。趣味の自転車(アウトドア)、読書(インドア)を綴っていきます。

この国

2010年06月09日 23時59分09秒 | 思うこと
今週一週間は、インドへ出張です。
今は三日目。月曜、火曜と現地のスタッフのサポートがありましたが、
昨晩遅くに自分のオフィスに戻っていきました。
今日からは単独行動をしています。
昨夜、現地スタッフと別れてからは、不安とプレッシャで眠気が襲い、
日本に向けてのレポートの作成途中で力尽きてしまいました。

仕事の面では問題ないです。
思ったよりも、相手はしっかりしていて、いろいろと言われてきた程
ではなく、きっちりと進めていこうという意気込みを感じました。
印象としても思ったほど悪くはなかったでした。

ホテルのある街から、取引先へ車で45分ほど走ります。
そして、いろんな街を横切っていき、この国のいろんな姿を
見せてくれます。

そして、この国とは何なのか、判らなくなって来ます。

テント生活をしている集落が出てきたのかと思えば、
塀に囲まれた派手な壁をした家が出てきます。庭は芝生が敷いてあって
プールもついています。
そして、しばらく走ると、高い塀に囲まれた建築中の新興住宅街が
出てきます。

街中では、小さな商店が軒を並べていて、看板は綺麗だけれど、
お店の中は間違っても綺麗とはいえないし、着ている服も綺麗とは
言えないです。

僕の泊まっているホテルでは、同じインドの人が、テラスで
自分の子供のために盛大な誕生バーティを開いています。
ホテルの壁を隔てた先では、壊れかけた建物を利用して、
多くの人が住んでいます。

この国は、僕が持ってきたものを本当に求めているのか?
環境性能?そんなものが必要なのか?
今を生きていくのが精一杯の人のほうが圧倒的に多いのに?
それを横目で見て、もしくは、見てみぬふりをして、
ゆとりを持って、生活を楽しんでいる、一握りの人がいます。

僕がこの国で出来ることは、こんなことなのか?
これでいいのか?

そんなことを考えています。
でも、考えれば考えるほど判らなくなり、頭が痛くなってきます。