北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
(C)ナナマガラー All Rights Reserved.

今日は映画を

2012-05-27 16:49:14 | 映画
今日は、水谷豊さん主演の映画、「HOME 愛しの座敷わらし」を観てきた。
感想を一言で言うと、大変心温まる映画だなというのが実感。
水谷豊さん演じる、ごく普通のサラリーマン・晃一を中心とした一家が、東京ですれ違いに近い生活を送っていた中、晃一の転勤(左遷?)でやって来た、岩手県の田舎での生活と、その家に居座ると伝えられている「座敷わらし」の存在を通して、壊れかけていた「絆」を取り戻していくというのが、ごく雑駁な内容だけど、それだけではなく、観ている側にも、忘れかけていた「何か」を思い出させてくれる、そんな作品であるように思った。

「相棒」ファンである私からすると、水谷さんの主演に加え、和泉聖治監督やカメラマンの会田正裕さん、音楽の池頼広さんといったおなじみのスタッフ、それに、「相棒」で芹沢役の山中崇史さんも出演しているなど、「相棒」色が濃いという点は否めないので、どうしても、スクリーンに映っているのが右京さんという目で観てしまい、また、そういう目線で観ると、「これって『相棒』絡みの小ネタ?」と思うシーンもあったりして、一体この作品は何なのかと戸惑う場面も正直なところあったのだが、会社と家庭を舞台に奮闘する晃一とその家族の姿を観て、これはホームドラマなんだという結論に至り、何より、晃一の人物像が、右京さんとは全然違う、ごく普通のサラリーマンにしてごく普通の父親だということもあって、中盤以降は、「相棒」目線を忘れて、すごく新鮮な気持ちで観られたというのも大きかったと思う。

共演者の方々も、奥さん役の安田成美さんや、母親役の草笛光子さんなどがとてもいい雰囲気を出していてよかったし、また、もう一人の主役と言ってもいい、「座敷わらし」を演じた女の子も、台詞は全くないながらも、物語に強いインパクトを与える大きな存在感が感じられた。
このほか、盛岡をはじめとする岩手県内各地のロケ地の中に、三年半前に旅行で行った場所も少しだけどあったので、旅の出来事を思い出させてくれたのも有難かった。
機会があれば、またぜひ行ってみたいと思う。

そして、もう一つの正直な思いとして、「どうして函館の『シネマ太陽』は、こういういい映画を上映してくれないんだろう?」という気持ちも抱いた。
本当、札幌をはじめとする道内の都市部では、結構な数の劇場で上映されているのに、なぜか函館では・・・なんですよね・・・。
札幌での上映ももう少しで終わってしまうようなので、DVDでまた観てみたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする