北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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人に見えた木のある町

2018-01-24 20:11:57 | 函館
函館市内にある町の名前は、函館(箱館)の歴史上の人物に由来するものが結構あります。

ここで紹介したことがあるものだと、例えば「中島町」とか「時任町」「梁川町」や「榎本町」なんかがあるけれど、最近までその一つだと思っていたのが、実は違っていたという町がありました。





「人見町」というエリア。
箱館の歴史上の人物で、「人見勝太郎」という、箱館戦争において、旧幕府軍の使者として箱館府知事清水谷公考に嘆願書を渡し、旧幕府軍の蝦夷地制圧後は、蝦夷共和国の松前奉行に就任した人物がいるのだけど、てっきりこの「人見町」は、この人物に由来する名前だとばかり思っていました。

でも、実際はそうではなく、箱館戦争よりももっと古い時代に由来するのだそうで、この「人見町」に隣接して「柏木町」というエリアがあるのだけど、この名前のとおり、かつてこの辺りには柏の木が多くあり、アイヌ民族と和人との戦乱のさ中、林立する柏の木が多数の人物に見え、恐れ慄いたアイヌ民族が退却していったという伝説があるのだそうです。

そう、柏の木が「人に見えた」ことが、この町の由来なのだそうです。
本当、地名の由来って色々なんだなと思いました。


これを書いている途中、緊急地震速報が鳴り響き、函館は震度3だったけど、室内は結構長時間揺れました。(被害はありません)
過去最大級の寒波だの地震だの・・・、もう勘弁してほしいですわ。
コメント
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