白糠町中心部の国道38号沿いにある大きな鳥居。
この奥に神社があります。
港町には多くある「厳島神社」。
ここ白糠町にもありました。
ここの大きな特徴(と私が勝手に思っている)は、この参道。
何と、線路を跨いでいるのです。
滝川と釧路~根室を結ぶ、JR根室本線。
特急「おおぞら」も通る幹線です。
こちらが釧路方面。
せっかくなので、列車が通るタイミングを見て来ればよかったと、少々後悔。
線路を跨ぐと、また急な石段があります。
ようやく社殿に到達。
「白糠厳島神社」は、文化年間(1804年~1818年)に「安芸の宮島」で有名な厳島神社から分霊され、「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」御祭神としている神社です。
社殿から下を見ると、いかに急な高い場所にあるかが分かります。
参道の入り口付近にある碑。
白糠町は、「八王子千人同心」という、武蔵国多摩郡八王子(現・東京都八王子市)に配置された譜代旗本及びその配下の譜代同心からなる江戸幕府の職制の人達が、その開拓に大きな貢献をしている町。
白糠は、江戸幕府から、太平洋と日本海側、オホーツク海側を結ぶ要衝の地として位置づけられていました。
現地の開拓は、厳しい自然環境もあってか困難を極め、八王子千人同心により開拓は約四年で幕を下したそうですが、白糠で開拓に当たった「原半左衛門(胤敦)」という人物は、その功績が認められて、箱館奉行所の調役に任ぜられました。
そんな原の功績を称える碑が、ここに建立されているということです。
最後に、戦前に鉄道事業を所管していた「工部省」の「工」が刻まれた境界標。
これまでも幾つかの場所で見つけてきましたが(例えばこことかここ)、職業柄、このような物を見つけると反応してしまいます。
(「白糠厳島神社」はこちら)