札幌市白石区に「菊水」という町があります。
地下鉄東西線の駅もあり「菊水」の他に「菊水上町」「菊水元町」もあり、エリア的には結構な広さがあります。
さて、地名と来ると最近気になっているのが、その由来。
札幌市内も含め、北海道の地名はアイヌ語に由来するものが多いですが、「菊水」はそうではないそうです。
では、どういう由来があるのかというと・・・、
菊水元町の一角にあるこの場所。
これだけだと分からないと思いますが、認定こども園です。
施設が施設だけに、カメラを持って長時間うろつくと不審者に間違われかねないので、用件は手早く。
その認定こども園の敷地内に、こんな表示板がありました。
ここに、「菊水」の地名の由来が書かれています。
現在の菊水元町に当たるところで農場を経営し、そのゆかりの地一帯が、「菊亭」の「菊」と、近くを流れる「豊平川」の豊かな水に因んで「菊水」と改称されたということが書かれています。
人物の来歴が書かれている表示板は沢山ありますが、その人物と関連のある地名の由来がここまで詳細に書かれているというのは、郷土の歴史を学習する上で大変貴重な資料になると思います。
表示板に、「当時寄留家屋のあった所に黒松が残っている」とありますが、これは完全に子ども園の敷地内なので、地図サイトで御覧ください。(一番上の写真でも分かりますが)
因みに、この場所は農場の跡ですが、菊亭侯爵の居宅は、現在の東区北7条東8丁目にあったそうで、面積は404㎡、広大な庭も整備された邸宅だったそうです。