昨日紹介した「屯田開拓顕彰広場」のすぐ側にある「江南神社」。
後ほど触れますが、同じく屯田兵に縁のある神社です。
御祭神は、「日本武尊(やまとたけるのみこと)」「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」「大國魂命(おおくにみたまのみこと)」の三柱。
日本神話の由緒ある神様が祀られています。
因みに、札幌の神社で日本武尊を祀っているのは、この神社だけだそうです。
こちらもまた、参道入口近くの歩道に、「北区歴史と文化の八十八選」に選定されている施設が描かれたブロックが設置されています。
住宅街ゆえ人通りは多いのだろうけど、気に留めて歩く人がどのくらいいるのかなあと思ってしまいます。
写真の数が多いので、二回に分けて紹介しますが、まずは、参道に入ってすぐの所にある「望郷のアカマツ」。
明治27年(1894年)に、アカマツとオンコがこの地で配布されましたが、21世紀初頭まで残ったのは僅か4本で、そのうちの1本が、こうして支えられながらも、何とか神社の境内に残されています。
参道は結構長いです。
長い歴史を刻んでいそうな狛犬がお出迎えしてくれます。
社殿に到達しました。
「江南神社」の歴史は、明治22年(1889年)、この地に入植した屯田兵とその家族が心の拠り所として神社を作ったのが始まりとされており、同24年(1891年)に、祠を建てて、初めての式典を行ったそうです。
日清戦争終わった翌年の明治29年(1896年)、出征した屯田兵が戦場に至らぬ前に終戦となって無事帰還できたことを神の御加護によるものとして、大社造りの社殿を新築し、神社名も正式に「江南神社」と決めたとされています。
当時石狩川の本流であった、現在の「茨戸(ばらと)川」という川が、札幌市と石狩市の界に位置する、茨戸、花畔(ばんなぐろ)地区を貫流していたことから、自然と「江南」という地名が生まれ、石狩川の南岸に位置する神社として「江南神社」と命名されたそうです。