イラクが内戦の様相を呈する中、ウィキリークスに機密情報を漏えいしたチェルシー・マニング元情報官が激白です。重要な告白は、米政府がイラク問題に関して「メディア管制」し「2010年に行われたイラク議会選挙で不正に関与した。」というものです。このような事態になれば『大量破壊兵器を持っていなかった』フセイン政権をなぜ倒さなければならなかったのか原点回帰します。以下コピー参照。しかし、このような情報が内部から漏れることが米国の正義なのではないでしょうか?政府やマスコミは合理性を追求すれば癒着や不正が起こる、しかしながら米国民の中の勇者が次々現れ「正義」を勝ち取る。米国民の中から、米映画『リンカーン弁護士』の主役ハスラー弁護士のような『ちょい悪の政治家』が真実を知り、立ち上がり別の形でイラク問題を正すことに期待します。
機密漏えいしたチェルシー・マニング
リンカーン弁護士
追加【ワシントン時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は17日、オバマ大統領がイラク空爆を当面見送る決断をしたと報じた。 (時事通信)オバマ大統領は本人の意思とは関係なく、いずれ空爆の選択をするでしょうね。しかし問題は不正選挙で選ばれた可能性があるイラク・マリキ政権に統一する力が無いことです。
(以下コピー) 【6月17日 AFP】内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」に大量の米軍機密情報を漏えいした罪で服役中の米兵、チェルシー・マニング(Chelsea Manning)受刑者が、イラクの問題で米国民は再び米政府に欺かれていると警告した。
改名前は「ブラッドリー・マニング(Bradley Manning)」の名で知られていた同受刑者は、70万件におよぶ外交公電や軍関連の機密文書などをウィキリークスに流し、スパイ罪など複数の罪で禁錮35年の判決を受けた。事件は米史上、最大の漏えい事件となった。
マニング受刑者は、自身にとってはまれの公式コメントとなった14日の米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)の論説のなかで、「私の行為が法に反していたことは理解している。だが、私をそうした行為に追いやった懸念は、いまだ解決されていない」と述べ、「イラクで内戦が再燃し、米国が再び介入を検討する中、この未解決の事柄によって、長期におよぶイラクとアフガニスタンへの関与について米軍がどのようなメディア管制を行ってきたかという疑問に、新たな緊急性が生まれるはずだ」と指摘した。
バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は先週、首都バグダッド(Baghdad)境界から80キロの距離まで迫ったイスラム武装勢力の攻勢を押しとどめるため「あらゆる選択肢を検討している」と表明したが、米部隊のイラク復帰は否定している。
マニング受刑者は、米軍が2010年のイラク議会選挙について、イラクの安定と民主化に向けた一歩との楽観的な見方を示していた一方で、「現地に駐留していたわれわれは、現実はもっと複雑だと痛感していた」とした上で、「私が目にした軍および外交関連の報告書には、政治的に対立する人たちへのイラク内務省や警察による弾圧の詳細が記されていた。弾圧はヌーリ・マリキ(Nuri Al-Maliki)首相の名のもとに行われ、拘束者は拷問されたり、殺害されたりすることさえあった」と明かした。
また、陸軍で情報分析官を務めていたマニング受刑者は、イラクでの議会選挙について「米軍が選挙での汚職に関与していたことに衝撃を受けた。しかし、これら深刻な問題の詳細は、米国メディアによって捕捉されることはなかった」と述べている。
さらに記者らを同行させる米軍の取材慣習についても、「報道の自由に対する現行規制や、政府の行き過ぎた秘密主義が、米国人に自らの税金が費やされている戦争で起こっている現実の全貌を把握することを妨げている」と批判した。