「専門的知見がない」「皆で決めたこと」と繰り返し、注目された豊洲への移転決定や東京ガスとの用地取得交渉の経緯については曖昧な説明に終始した石原元都知事の会見でしたが、これでは何のために「果たし合い会見」を先延ばした上に開いたのか分かりません。老害そのものですが今後予定されている、百条委員会での責任追及を逃れる意味合いでしょうが、他方、小池都知事側にも7月の都議選で有利に戦いたい思惑もあり、政争の具にされた感です。双方の思惑で本質をはぐらかし、ダラダラ時間が浪費させる。結局、損失は都民が負担することになるでしょう。
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豊洲への移転が都議会で承認された経緯を持ち出すことで、議会側の追及をけん制する狙いがありそうだ。
石原氏は、豊洲への移転を延期した小池百合子知事を「築地で働いている人を生殺しにしたままほったらかしにしている。迷走の責任は小池さんにある」と批判。「豊洲の現況はまったく危険がない。小池さんは豊洲に移転すべきだ」と主張した。
❷東京都の小池百合子知事は3日、都内で行われた豊洲市場(江東区)問題をめぐる石原慎太郎元知事の記者会見について「中身はよく分からなかった。新しいことをおっしゃるかと思っていたが残念だ」と感想を述べた。都庁内で記者団の質問に答えた。
石原氏が、小池氏には豊洲への移転延期に伴う責任があると批判したことに対しては「人の責任と言うのは簡単。ただ、仲卸の方々も今のままでは豊洲に移れないと明確に言っている」と反論。石原氏が自身以外にも責任の所在はあると主張したことについては「あまり人に任せることは良くなかったのではないか」と指摘した。