食品に記載されている『賞味期限』と『消費期限』の違い。賞味期限とは「品質が変わらずおいしく食べられる期限」を指し、消費期限は「安全に食べられる期限」を指す。
一般的に消費期限は過ぎたら腐っている可能性があるので捨てるべきと言われていますが、賞味期限は少し過ぎても健康に大きな被害が出ることは少ないと言われることが多い。
ただし、賞味期限が記載されている食品であっても、記載の日付を過ぎたら注意は必要。保存状態や季節、食べ方によっては、賞味期限を数日過ぎただけでも食品が傷んでいて、食中毒症状を引き起こす恐れがある。
賞味期限は、あくまで「品質が変わらずおいしく食べられる期限」。つまり、この期限を過ぎてしまえば、品質が変わらないという保障はない。
賞味期限が過ぎていたら口にしてはいけない『5つの食べ物』
1.生卵
卵には殻の部分に賞味期限が記載されていることが多い。実はこの賞味期限、卵を生のまま安全に食べられる期限を示している。
したがって、賞味期限を過ぎた卵を生のまま食べてしまうと、食中毒症状を引き起こすリスクがあるので注意。加熱することで数日間は安心して食べられますが、以下の危険サインが出ていたら廃棄する。
・殻にヒビが入っている
・割った時に黄身や卵白が異様に広がる
・中身が黒く変色している
・腐ったような明らかにおかしな異臭がする
2.チーズ
チーズは一見すると安全に見えますが、乳製品が使われているので油断は禁物。特にナチュラルチーズは傷みが早いので、賞味期限を数日過ぎたナチュラルチーズを食べたら腹痛が…という事例も珍しくない。
また、すでに開封されているチーズは、プロセスチーズであっても状態を確認する。開封すると傷みが進むので、賞味期限に限らず早めに食べ切ることが推奨されている。
・アンモニア臭がする
・カビのないチーズにカビが生えている
・食べた時に酸味や苦味を強く感じる
このような異変があるチーズは、腐り始めている恐れがあります。食べずに捨ててください。
3.いちご
いちごはフルーツの中でも腐りやすい食べ物。一般的ないちごの賞味期限は2〜5日と言われているが、季節や保存環境、保存方法によってはすぐに傷んでしまう。
そのため、賞味期限を過ぎているいちごは、必ず腐敗サインが出ていないかチェック。
・汁が出ている
・ブヨブヨと明らかに柔らかくなっている
・黒く変色している
・カビが生えている
以上のサインは危険な状態を表しています。もったいないと思いがちですが、食べずに捨てよう。
4.生肉
基本的に肉や魚は「消費期限」が記載されている。「この期限までに食べてください」という目安。しかし、時折賞味期限が記載されているものもあるので、こちらの場合も期限が過ぎているものは廃棄する。
生肉や生魚といった新鮮さが重要な食べ物は、賞味期限を過ぎてしまうと細菌が繁殖し、腐っている恐れがある。
・黒やグレーなどに変色している
・酸っぱい臭いや刺激臭、腐敗臭を発生している
・表面が糸を引くほどネバネバしている
・ドリップ(赤い汁)が大量に出ている
以上が生肉の腐敗サインです。食べてしまうと重篤な食中毒症状を起こす危険性があるので絶対にやめる。
5.もやし
もやしは食べられる期間が製造日から2〜3日と非常に短い野菜。もやしも消費期限で記載されていることが多いですが、もしも賞味期限と記載されている場合も食べずに捨てる。
加熱すれば期限切れでも食べられるのでは、と思う方もいるかもしれません。しかし、加熱しても傷んだもやしは食べられないので注意する。
・汁が出ている
・ぬめり気がある
・茶色く変色している
・酸っぱい臭いがする
このような異常が見られたら、もやしが腐っているサイン。食べずに捨てる。6月〜9月は気温や湿度が高くなるので、より食中毒に注意が必要。注意が必要な5つの食べ物以外にも、賞味期限を過ぎている食べ物は必ず異常がないか確認してから口にしましょう。