自民票が分散する恐れもある中、自民党都連は告示前の11日、所属する国会議員や都議らに対し、「親族を含め、非推薦候補を応援した場合、除名等の処分の対象になる」と通達。除名をチラつかせ言論封鎖です。そうした中、若狭勝自民党衆議院議員が小池百合子候補の応援に駆け付けました。除名覚悟の応援で立派です。自民党独自の都の政策を掲げ、候補を選べば別ですが、政策も吟味しないで都連が候補を決め従わなければ除名では有権者は納得できません。自民党はもはや一枚岩ではない。増田寛也氏にしろ岩手県知事時代に功績を残せたのか疑問です。人気投票ではなく、有力候補が公開討論を繰りかえし、政策の中身で有権者が決めるやり方が一番です。
NewsPicsに猪瀬直樹ロングインタビュー「東京のガン」あり。「自民党の皆さん、旧い自民党を破壊してください」自民党都議連 内田茂幹事長の陰湿ないじめに耐えられず自殺、樺山都議の遺書、擲り書き切ない。
『遺書には、《これは全マスコミに発表して下さい。Aを許さない!!人間性のひとかけらもないA。来世では必ず報服(原文ママ)します!御覚悟!!自民党の皆さん。旧い自民党を破壊して下さい》という壮絶な殴り書きが確認できる。』
以下コピー
舛添要一前東京都知事の後継を決める都知事選の火ぶたが切られた。抜群の知名度を誇る4野党推薦の鳥越俊太郎氏(76)か。与党の組織力を生かす増田寛也元総務相(64)か。自民党を飛び出す形で出馬した小池百合子元防衛相(64)が勝利すれば、東京では初の女性知事となる。「首都の顔」を争う選挙戦は三つどもえの様相だ。
「みんなに都政を取り戻す」。14日の告示を受け、鳥越氏はJR新宿駅前での第一声でこう強調。報道の現場一筋で活動してきた経験を生かして都政に当たると訴えた。民進党など4野党は、参院選で構築した共闘関係を継続し、自公両党と対峙(たいじ)。都知事選で勝利し、「自民1強」の流れにブレーキをかけたい考えだ。
選挙戦では幅広い市民との連携を前面に押し出し、政党色を薄める戦略を描く。第一声では民進党幹部は街宣車の前に並ばず、聴衆の側から見守った。知名度を生かした「空中戦」での支持拡大にも期待をつなぐ。
ただ、民進党の最大の支援団体である連合は今回、自主投票に回った。組織を固め切れなかったことで、集票面で懸念も残る。
増田氏は、千代田区内の選挙事務所前での第一声で、「都政の混乱に終止符を打たないといけない」と声を張り上げた。同氏を推薦した自民党、公明党の両幹事長らが駆け付け、代わる代わる支持を呼び掛けた。
当初は党派色を控えて戦うことも想定したが、自民党は17年ぶり、公明党は25年ぶりとなる党本部推薦を決定。実務家の増田氏が知名度では鳥越氏らに劣るとみて、業界団体や公明党のネットワークを駆使し、徹底した組織戦で臨む構えだ。
小池氏との分裂選挙となり、自民票が分散する恐れもあるが、自民党都連は告示前の11日、所属する国会議員や都議らに対し、「親族を含め、非推薦候補を応援した場合、除名等の処分の対象になる」と通達。懸命に引き締めを図る。
これに対し小池氏はJR池袋駅前で「イメージカラー」の緑色のはちまきを締めて第一声。「組織やしがらみを超えて、都知事選にまい進していく」と、政党の支援を受ける鳥越、増田両氏との違いをアピールした。
自民党が「締め付け」を強める中、同党関係者で応援に駆け付けたのは若狭勝衆院議員くらいだったが、もとより組織に頼る考えはなく、ボランティアらが選挙戦を支える。ただ、得意とする「空中戦」は、鳥越氏の戦略と重なる。与野党対決に注目が集まれば埋没しかねず、「女性の視点からの改革」を前面に打ち出してアピールしていく戦略だ。
参院選では、与党が改選過半数を得て大勝したが、首都で野党陣営が勝利すれば、反転攻勢に向けた足掛かりにもなる。来年夏には都議選も控え、選挙結果は今後の政局に影響を与えそうだ