神楽坂安養寺の法話板 . . . 本文を読む
早苗の歌
2012-06-14 | 法話
さなへとる なつのはじめの いのりには 廣瀬龍田(奈良県にある廣瀬大社と龍田風神のことで風水害を除き、穀物を守る神々)の まつりをぞする (道元禅師)
さなへ草 うゝる時とてさみだれの 雲も山田に おりたちにけり(賀茂真淵)
水古き 深田に苗の みどりかな (与謝蕪村)
住吉の 岸を田に墾はり播きし稲の さて刈るまでに 逢はぬ君かも(作者未詳 万葉集)
早苗とる 手もとや昔 . . . 本文を読む
小岩井農場
パート一
わたくしはずゐぶんすばやく汽車からおりた
そのために雲がぎらつとひかつたくらゐだ
けれどももつとはやいひとはある
化学の並川さんによく肖(に)たひとだ
あのオリーブのせびろなどは
そつくりをとなしい農学士だ
さつき盛岡のていしやばでも
たしかにわたくしはさうおもつてゐた
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