「十善戒法語の縁起」慧琳尼(注)
「ある日同じ法縁の方へ大徳(慈雲尊者)を請じまいらせけるに、通子もまゐり合いて、世にある人の命長きとみじかきと侍は如何なる事ぞやと問ひたてまつる。大徳しめし給ふに、この人間世界の色身(現実の姿)といふものは十善の姿(十善の結果)なり。高きも賎しきも、富めるも貧しきも、命ながきもみじかきも、みな過ぎ去りし世の業のかげとしるべし。前世殺生の戒行かけぬれば現世に病多くい . . . 本文を読む
Q、二王様の配置如何
A,結論は寺の入り口に二王様を置くのはお釈迦様の命によるもの(毘那耶律)で、二王様と云うのは四天王(持国、増長、広目、多聞天)のうち二体を当てた場合と、正法念誦経にいう「密跡金剛神」の場合とがあるということです。口を開いている方が「阿」形といわれ向かって右に、閉じている方が「吽」形といわれ、向かって左側に配置されています。仏教では右廻りですからこの仁王様もサンスクリットの . . . 本文を読む
A,八大明王とは、不動、降三世、軍荼利、大威徳、大輪、馬頭、無能勝、歩擲(「ほてき」又は「ぶちゃく」)の各明王です。
大妙金剛大甘露軍拏利焔鬘熾盛佛頂經には八大菩薩から八大明王を出生するとされます。即ち、金剛手菩薩から降三世金剛明王、妙吉祥菩薩(文殊菩薩)から六臂六頭六足金剛明王(大威徳明王)、虚空藏菩薩から大笑金剛明王(軍荼利)、慈氏尊菩薩(弥勒)から大輪金剛明王、觀自在菩薩から馬頭金剛明王、地 . . . 本文を読む
女子サッカーの澤穂稀選手は、「ワールドカップで優勝できたらいいな」ではなく、「優勝したら楽しいだろうな」と思っていたといいます。すなわち優勝することを疑わなかったのです。本田圭佑選手は小学校の頃から、セリエAで背番号10番をつけてプレーしていることを当然とおもっていたといいます。
われわれも、神仏がいらっしゃることは当然、ご先祖が守ってくださっていることは当然、善因楽果は当然、衆生無辺誓願度は . . . 本文を読む
先日、表具屋さんから「軸物の保存と手入れ」なるメモを頂きました。せっかくなのでここにアップして、掛け軸をお持ちの方の参考に供したいと思います。
「軸物の保存と手入れ」
1、掛け軸を造って最初の2,3か月は晴天の日に数時間ずつかける。
2、湿気のある部屋、梅雨時、風雨の強いとき、冷暖房のある部屋、では懸けない。
3、直射日光は避ける
4、懸けっ放しはダメ。軸が痛む。時々外す。
5、保存するときは和 . . . 本文を読む
今日は梅雨の狭間の快晴でとても過ごしやすい日でした。護国寺本堂もさわやかな風が吹き通ります。今日のような天気こそ本来の「五月晴れ」と呼ぶべきでしょう。
護国寺定例参拝会は、6名の参加者でした。
この福聚講は神仏のご加護によりお蔭をがあることを体得していただくことを目的としています。さっそく講員のSさんから有難いお蔭の報告がありました。高原講元から、「神仏はあらゆる人にお蔭を与えていますが、それを感 . . . 本文を読む
即し成仏義
またいわく、「もろもろの因果を楽欲する者、かの愚夫のよく真言と真言の相とを知るにあらず。なにをもってのゆえに、因は作者に有らずと説けば彼の果も即ち不生なり。この因、因すら尚し空なり。云何が果あらん。當に知るべし、真言の果はことごとく因果を離れたり。
(大日経悉出現品にいう、「さまざまな現象を因果関係で説明しようと固執する者達がいるが、そのようなものは、真言の意義や真実の姿を知ってい . . . 本文を読む
御請來目録
「それ釈教は浩汗にして際なく涯なし。一言にしてこれを蔽えばただ二利に在り。常楽の果を期するは自利なり、苦空の因を救うは利他なり。」
お釈迦様の教えには無数の経典があり究めようがない。一言でこれを云えば「自利・利他」に尽きる。悟って常楽の世界を実現するのは自利の世界であり、「苦・空」の因縁を救うのは利他の世界である。しかしこれらは同じことを言っているに過ぎない。助かりたければ利他行に . . . 本文を読む
即身成仏義
仏身すなわちこれ衆生身、衆生身すなわちこれ仏身なり。不同にして同なり。不異にして異なり。
仏・法・僧は三つであり一つである、身・口・意も三つであり一つである、心・佛・衆生も三つであり一つである。自分と仏と衆生も三つであり一つである。 . . . 本文を読む
覚鑁上人は、嘉保2年6月17日(1095年7月21日)に肥前国藤津庄(現:佐賀県鹿島市納富分)に、惣追捕使の父伊佐平治兼元の三男としてお生まれになられました。その後出家され、求聞持行九度目に覚りの境地に入られ、平安末期に密厳国土即極楽浄土を唱えられ、また「内観の聖者」といわれるように大日如来と自己の一体観を深く修せられた方といわれています。いまでも長谷寺で毎朝おとなえされている『密厳院発露懺悔文 . . . 本文を読む
一昨日、昨日と4月に続いて再度高野山にお参りに行ってきました。特に6月15日はお大師様ご生誕の日ですからお参りしたいとは思っていました。
また最近のお参りでは忙しくて以前のように早朝廟参ができていませんでしたので、久しぶりに早朝のお参りをしたいと思ってお山に登ったのでした。14日の昼頃奥の院につきました。大法会期間を過ぎているので参拝者は少ないと思っていたのですが、参道も灯篭堂も団体や外人で人が途 . . . 本文を読む
即身成仏義
加持とは如来の大悲と衆生の信心とを表す。佛日の影、衆生の心水に現ずるを加といい、行者の心水能く佛日を感ずるを持と名ずく。行者もしよくこの理趣を観念すれば三密相応するがゆえに現身に速疾に本有の三身を顕現し証得す。・・
加持というのは如来の慈悲と衆生の信ずる心とをあらわしている。太陽の光のように仏様の力が衆生の心の水に映るときにこれを「加」といい、衆生の心が澄んでいて仏様の光を感じ取る . . . 本文を読む
Sさんから写真展のおすすめ情報を頂きました。田中和義写真展「高野山 -祈りとともに- 1200年」
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1506/15/news019.html . . . 本文を読む