福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は中秋の名月です。

2023-09-29 | 諸経
        2023年の中秋の名月は、9月29日です。「中秋の名月」とは、太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のことを指します。中秋の名月は農業の行事と結びつき、「芋名月」と呼ばれることもあります。中秋の名月をめでる習慣は、平安時代に中国から伝わったと言われています。 月は密教では重要な役割を担っています。覚鑁上人の「一期大要秘密集」に月は自分 . . . 本文を読む
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仲秋の名月雑感

2023-09-29 | 法話
明恵上人は「あかあかや、あかあかあかや、あかあかや、あかあかあかや、あかあかや月」と詠まれています。まさに中秋の名月はこれだけ「あかあか」を重ねてもまだ足りないくらいの明るさです。と同時にこれは月輪観といって月輪を心の中に観じて、それをしだいに拡大してゆき最終的には宇宙と自分が一体となる瞑想の境地をあらわしてもいると思います。本来の自他の姿はこのように「あかあか」としたものですよと諭されてもい . . . 本文を読む
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今日は第六十代醍醐天皇御出家の日

2023-09-29 | 法話
「大日本史」(第六十代醍醐天皇、延長八年(930)九月)「二十九日御出家。座主尊意為御戒師。法諱金剛宝」「九月二十九日太政天皇、尊意を戒師として出家。ついで右近衛府大将曹司において崩御」 . . . 本文を読む
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福聚講、今日の言葉

2023-09-28 | 法話
「南無阿弥陀佛よりほかにありがたいことは知らぬ(妙好人・庄松)」という言葉があります。自分の場合は「『南無大師遍照金剛』より有難いことは知らぬ」ということになります。 . . . 本文を読む
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無限の因果を越えていくことについて

2023-09-28 | 法話
今朝行法をしていて、今更ながら、我々衆生の業にはそれぞれ無限の違いがある、ということに改めて思い至りました。古来、世間には数限りない種類の不幸があります。ずっと昔、鈴木宋忠禅師という臨済宗の名僧の講演を聞いたことがあります。師は演台にのぼると開口一番「みなさんご苦労さまです。ここから見るとみなさんは因果の博覧会です」と言いました。衆生の因果因縁は一段上の世界から見るとそれぞれ言葉にできない位オドロ . . . 本文を読む
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国民精神が弛緩した後は戦争・大災害

2023-09-28 | 法話
1、(結論)太平を謳歌し国民精神が弛緩した後は戦争・大災害が起こっています。2、カルタゴは絶対的平和主義を掲げ、貿易で経済大国になり精神的弛緩の極致の後にポエニ戦争でローマにより民族が根絶やしにされています。日本だけをとってみても、化政文化の爛熟後が幕末の大混乱期ですし、大正デカダンスの後に関東大震災がおこり、昭和モダンの後、日中戦争太平洋戦争へ突入しました。最近では平成バブルの後には東日本大震災 . . . 本文を読む
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今日天長元年9月27日は高尾山寺が神護国祚真言寺となった日です

2023-09-27 | 頂いた現実の霊験
・今日天長元年9月27日は、高雄山寺が定額寺となり、真言僧21名を置き神護国祚真言寺と改称された日です。『類聚国史』天長元年9月壬申(27日)条(824年大師御年51歳)「高雄寺を定額となす。并びに得度経業等を定む。正五位下行河内守和気朝臣真綱。従五位下弾正少弼和気朝臣仲世等言わく、「臣聞く。父構え子終る。之を大孝という。公を営み可を献ず。之を至忠という一。惟忠惟孝。不可不順の者也。昔景雲年中。僧 . . . 本文を読む
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今日は大御室性信御入滅の日

2023-09-27 | 法話
「(以下密教大辞典」に依ります。性信 仁和寺第二世。一に大御室と称し、三条天皇第四皇子。御母は羽林大将軍清時の女。寛弘二年1005八月一日生誕す。時に瑞光空に満つ。寛弘八年1011十月五日親王宣下。寛仁二年1018八月二十九日仁和寺喜多院において濟信に就いて出家、四度加行終わりて東大寺に登壇受戒し治安三年1023三月七日観音院において本師より伝法灌頂を、万寿二年1025伝法具支灌頂を受く。時に濟信 . . . 本文を読む
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性承親王の得度

2023-09-27 | 法話
正保四年1647九月二十七日「皇子性承親王(仁和寺性承親王、豊宮、後大御室)、仁和寺に入室、得度す」(天皇皇族実録)この時の天皇は後光明天皇。江戸幕府は徳川家光。仁和寺性承親王は後水尾天皇の皇子。寛永14年1月18日生まれ。正保4年親王。覚深入道親王の弟子となり仁和寺で出家,同寺門跡。明暦3年菩提院信遍に灌頂をうける。後大御室とよばれた。延宝6年2月29日死去。42歳。俗名は周敦(なりあつ)。幼称 . . . 本文を読む
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死者に鞭打つのは日本人ではない

2023-09-27 | 法話
  1,古来日本人は死ねば仏と考え、死者を怨親平等に扱ってきました。 ・高野山には敵味方供養碑が多く建っています。元寇の役の敵味方、第二次大戦時のビルマ戦における敵味方、信長と光秀等枚挙に遑がありません。古来日本人は死者を敵味方問わず大切にしてきました。最近でも例えば ・西南戦争の犠牲者を葬った南州墓地は、明治10年西郷隆盛以下薩軍が全滅した直後の12年に鹿児島県令岩村通俊により官 . . . 本文を読む
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小善を積めば試験に受かるどころか運命が好転する話

2023-09-26 | 法話
小善を積めば試験に受かる話 『袁了凡先生四訓』「謙徳之効」に「張畏巌」の話があります。張畏巌は科挙の試験に落ちて落胆していましたが道者に「小善を積めば受かる」と諭され、以来、毎朝水行をし、小善を積み徳行にはげみ三年が経ち、試験の前に夢を見ましたが、これは天にある科挙の合格者の名簿に徳を積んだ者として張畏巌の名前も載っているというものでした。そして現実にその通り受かった、という話です。 &nbs . . . 本文を読む
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希望とは、絶望を分かち合うこと

2023-09-25 | 法話
  「希望とは、絶望を分かち合うこと」 「「希望」の反対語は「絶望」ではないと思います。絶望を分かち合うことができた先に、希望があるんです。  先日、当事者研究の集会に参加したときのことです。精神障害や発達障害を持ち、絶望を一人で抱えてきた大勢の人たちに会いました。そのとき感じた感覚はなんとも言葉にしがたかった。さまざまな絶望体験を互いに話し、共有することで、「もう何があっても大丈 . . . 本文を読む
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今日9月25日は大師が「大和州益田池碑銘并序」を撰せられた日です

2023-09-25 | お大師様のお言葉
今日天長二年九月二十五日は大師が「大和州益田池碑銘并序」を撰せられた日です。益田池は、畝傍山の南方の貝吹山から北西につづく尾根と久米台地の西南部にかけ、高取川をせき止めて堰堤を築く方法で40ヘクタールの規模で造られたといいます。満濃池の半分ですが当時としては大規模です。碑文によると、人夫・車・馬・船が一気にたくさん集まり、急ピッチで工事を進めることが出来た、とされています。満濃池と同じく大師を慕っ . . . 本文を読む
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今日は実朝が文殊菩薩供養を始めた日

2023-09-25 | 法話
今日は実朝が文殊菩薩供養を始めた日吾妻鑑・承元四1210 九月二十五日、「御本尊五字文殊像 更に遂って供養さる。導師は寿福寺方丈。此の義、五十度、之を行はしむべきよし御願あり云々」時の将軍は源実朝。この頃は文殊信仰は一般化されていてそれに伴う貧民救済も政府の恒例行事であったとされます。昔の為政者はきめ細やかに庶民救済を図っていたのです。実際、『吾妻鏡』建保三年(1213)四月二十日の条には、「南京 . . . 本文を読む
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「さよなら花ちゃん」

2023-09-25 | 先祖供養
「さよなら花ちゃん」令和二年二月靖国神社社頭掲示より「さよなら花ちゃん」陸軍上等兵 餌取哲夫の命 昭和十九年十月十四日 中華民国湖南省郡陽県(現在の中華人民共和国湖南省。洞庭湖の南)にて戦死。 大阪府岸和田市出身。25歳。「会ひたかったけど会えへずに行きます。子供の顔も見たいけれどもこれも運命だ。致し方なし。今日あたり發たうと思ってゐるところへ電報が舞ひ込んで来た。まさかこんなに早く来るとは思はな . . . 本文を読む
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