福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

秩父三十四所観音霊験圓通傳 秩父沙門圓宗編・・31/34

2023-10-31 | 先祖供養
  第三十一番  わしのいはや鷲窟山観音院。御堂三間四面南向。 本尊聖觀音 座像御長一尺八寸(55cm) 行基菩薩御作   此本尊は行基菩薩當郡の霊地數ヶ處を開闢ましませし時、此地も等く本尊を彫刻し給ひ堂塔建立し給ふ。 後佛法流布の霊地成しを、承平五年相馬の将門が兵亂に、國中騒動して國民皆離散し、神社佛閣廃壊せしより、此處は無佛世界とも云つべく、本尊も何人の何れの地へか . . . 本文を読む
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自誓受戒記(叡尊)

2023-10-31 | 諸経
自誓受戒記(叡尊) 1,はじめに・・・叡尊は鎌倉時代中期真言律宗(四分律・梵網戒を併せて修する)開祖。字は思円。謚号は興正菩薩。この興正菩薩叡尊が覚盛・圓晴・有厳と共に東大寺に於いて自誓受戒したのが嘉禎元年1236叡尊菩薩36歳の時。 ・『感身学正記』には「(嘉禎元年1236)九月一日、各自誓、近事男となる(五戒を受ける)、二日沙弥となる(十戒を受ける)。三日、圓晴・有厳菩薩苾芻位に登る(具足 . . . 本文を読む
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華厳経から・・我まさに代わりて無量の苦を受くるも・・・

2023-10-30 | 諸経
華厳経巻第十五金剛憧菩薩品第二十一の一「菩薩魔訶薩はまたこの念を作さく、『一切の衆生は無量なる諸の不善業を造作す、是の業によるがゆえに無量の苦を受け、如来を見奉らず、正法を聞かず、浄僧を識らず。この諸々の衆生には具に無量の大悪業ありて、まさに無量無辺の楚毒を受くべし。われまさに三悪道の中に於いて悉く代わりて苦を受け、解脱を得しむべし。我まさに代わりて無量の苦を受くるも、苦の故をもってその心退転し、 . . . 本文を読む
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秩父三十四所観音霊験圓通傳 秩父沙門圓宗編・・30/34

2023-10-30 | 先祖供養
第三十番  ふかたに瑞龍山寶雲寺。御堂五間四面南向。 本尊如意輪觀音 座像御長一尺二寸(36cm) 唐佛   當山深谷は如意輪有縁の霊場、徃古より三十四所の霊地の中に、三十番と定て巡禮の輩拜し奉る處の梵刹也。然れども本尊はいまだ何れと定奉りし事もなかりしにや、星霜遙に後れて、人皇九十五代後醍醐天皇元應元年己未(1319)建長寺の道隠禪師、本尊を異邦より将來して當山に安置し給ひ、自も . . . 本文を読む
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今日は一粒万倍日

2023-10-30 | 先祖供養
今日は一粒万倍日 . . . 本文を読む
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今日は大師が高雄山寺に還住された日

2023-10-29 | お大師様のお言葉
今日は大師が高雄山寺に還住された日 弘仁三年812 十月二十九日大師は乙訓寺から高雄山寺に還住されています。(東寺長者次第) このあとすぐ十一月十五日に高雄山寺で金剛界結縁灌頂を開壇され伝教大師・和気清麻呂等が入壇しています。(灌頂暦名) . . . 本文を読む
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今日は興正菩薩叡尊が詔を奉じて天王寺金堂に於いて百座仁王会を修せられ蒙古を撃退された日です

2023-10-29 | 先祖供養
・文永十一年十月二十九日は興正菩薩叡尊が詔を奉じて天王寺金堂に於いて百座仁王会を修せられた日です。「西大寺勅諡興正菩薩行實年譜」によると「文永十一年1274菩薩七十四歳。・・・十月五日蒙古賊船四百五十艘兵三万人、襲来りて既に壱岐対馬に到す。十月二十九日菩薩詔を奉じて天王寺金堂に於いて百座仁王大会を修す。亀山天皇行幸す。官人警護す。相ひ継て教興寺講堂において重ねて仁王会を修す。亀山天皇之に行幸し給ふ . . . 本文を読む
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秩父三十四所観音霊験圓通傳 秩父沙門圓宗編・・29/34 

2023-10-29 | 先祖供養
  秩父三十四所観音霊験圓通傳 巻第五 第二十九番 笹の戸 見目山長泉院。御堂三間四面東向。 本尊聖觀音 立像御長三尺二寸(121㎝) 慈恵大師御作 當山笹の戸本尊の來由を尋奉るに、人王四十四代元正天皇(8世紀)の御宇、此山の麓の深淵より龍女出現して、 當山の絶頂に夜々龍燈を捧ぐ。里人奇異の事也と集見て、是必此岑に霊佛現ひしなるべしと、渇仰の思を為と雖も、元來此山徃古より未だ曾て . . . 本文を読む
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今日29日は智証大師忌です

2023-10-29 | おすすめ情報
29日は智証大師忌です 智証大師円珍は、弘法大師の姪として弘仁5年3月15日(814年4月8日)にお生まれになりましたが、比叡山延暦寺に登り、 十二年籠山中の承和五年(838)冬、黄不動尊を感得され、それが日本三大不動の一つとして有名な秘仏・金色不動明王(黄不動尊)画像として残されています。その後、大峯、葛城、熊野三山を巡礼し、 那智の滝に参籠され円・密・修験の三道融会をかかげる三井修験道をおこ . . . 本文を読む
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「太平記」正成天王寺未来記披見の事

2023-10-28 | 諸経
「太平記」正成天王寺未来記披見の事   元弘二年八月三日、楠木兵衛正成住吉に参詣し、神馬三疋献之。翌日天王寺に詣でて白鞍置いたる馬、白輻輪の太刀、鎧一両副(そへ)て引き進(まゐら)す。これは大般若経転読の御布施なり。啓白事終て、宿老の寺僧巻数を捧げて来たれり。楠木則ち対面して申しけるは、「正成、不肖の身として、この一大事を思ひ立ちて候ふ事、涯分を不計に似たりといへども、勅命の不軽礼儀 . . . 本文を読む
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聖徳太子「日本國未来記」  

2023-10-28 | 諸経
聖徳太子日本國未来記  太子厩戸奉勘之 大日本國末世の勘計也。自今已後、六百年の時節を過ぎて、両主位を諍ひ二臣世を論(あらそは)ん。黒鼠朝食を噉ひしかば、黄龍金殿に登らん。兄王西海に沉(しずみ)しかば、武士禁裏を汚さん。寶劒を失し而して兵乱を止ず。弟王無禪、而位に即。神璽明鏡武士に依りて再に宮闕に入り、藤華散廃して源葉三台に登らん。公家年年㐮廃し而武士度度興隆して日本一州悉く武家の領と為る。已に . . . 本文を読む
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信解円通

2023-10-28 | 諸経
涅槃經「信ありて解なきは無明を増長す。解ありて信なきは邪見を増長す。信解円通してまさに行の本となる(信仰一辺倒で智慧のないときは無明となり、智慧ばかりで信仰の無い者は邪見となる)(大般涅槃經 「信心無有智慧是人則能増長無明若有智慧無有信心是人則能増長邪見」)」。 . . . 本文を読む
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秩父三十四所観音霊験圓通傳 秩父沙門圓宗編・・28/34

2023-10-28 | 先祖供養
  第二十八番 はしだて石龍山橋立寺 。御堂三間四面南向。 本尊馬頭觀音 座像御長一尺三寸(約49cm) 弘法大師御作 當山の本尊馬頭觀世音は、弘法大師此郡中に兼て霊場たるべき處を見そなはし給ひ、其地の縁に従ひて 本尊を彫刻し給ふ時、當山にては此山に年久しき柚の木を以て彫刻ましまし、其残れる處の柚の木を地中に指し給ふ。今其木堂前にあつて、此地の佛法とともに昌へを萬代に傳ふ。されば六 . . . 本文を読む
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秩父三十四所観音霊験圓通傳 秩父沙門圓宗編・・27/34

2023-10-27 | 先祖供養
  第二十七番 再上かげもり龍河山大淵寺。御堂三間四面南向)。 本尊聖觀音 御長一尺(30㎝)後光佛に三十三體之觀音の尊像有 弘法大師御作 伏惟、當山の來由は、昔此里に寶明と號せし隠者ありき。其生處何の地と云事をあかさず、破笠爛筇、 東に走西に到り南去北來心に任て六十餘州足も止めず、此地に來て郡中に霊境餘多ましますに信心まさりてや、形の如くの草の庵結て暫く雲水の膝を曲しより、夏は蓮 . . . 本文を読む
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今日は新羅人26人が天皇の徳を慕って漂着した日

2023-10-27 | 法話
日本後紀 / 弘仁五年(814)十月庚午(二十七日)条「庚午 大宰府言さく、『 新羅人辛波古知等二十六人、筑前国博多津に漂著す。 其の来る由を問ふに 遠く化を風して投ず』と」(大宰府が、「新羅人辛波古知等二十六人が、筑前国博多津に漂着しました。来朝の理由を尋ねたところ、遠方から天皇陛下(当時の天皇は嵯峨天皇)の徳を慕ってやってまいりましたと答えた」と朝廷に報告した。) . . . 本文を読む
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