「掌の中の無限」(天体物理学者チン・スアン・トゥアン、分子生物学者チベット僧マチウリカール共著)より「相互依存という概念は空性の同義語であり、空性はまた非恒常性の同義語である。世界はすべて互いにつながり絶えず相互依存しあう活発な流れと出来事の膨大な集合のようなものだ。この絶えざる変化という概念は現代宇宙論のいうところと一致する。アリストテレスの天の不動性やニュートンの静止宇宙はもう存在しない。・・ . . . 本文を読む
人生の帰趣・山崎弁栄「宇宙は一面から見れば自然法則の勢力とが存在して日月星辰の運行となっている・・また内面は衆生心霊界に流れつつある大道法が存して、これを無上菩提といふ。また大菩提は宇宙に存在する大道法である。この大道法に加わる衆生の意思を菩提心といふ。故に菩提心とは自己の心が実は全一如来心と連絡して居るもので如来の聖意を自己の聖意となし自覚してこれを実行するをいふのである。」 . . . 本文を読む
水泳の池江選手のニュース以来臓器提供や骨髄バンクの大切さがあらためて説かれていますが、華厳経にも菩薩が髓肉や腸・腎臓・肝・肺臓を提供するときの願いを書いている箇所がありました。要するに菩薩は骨髄や臓器を提供するときに「全ての生きとし生けるものが仏と同じ功徳を受け福徳円満しますように」という願いを以て臓器提供する、いいかえれば臓器提供はすべての生きとし生けるものが仏と同じ位に昇るくらい功徳があるとい . . . 本文を読む
天皇とは
2019-02-24 | 法話
鈴木大拙「霊性的日本の建設、昭和二十一年」には「天皇は曼荼羅的にいうと、霊的日本の中心であり同時に全国民の精神と重々無碍に円融している存在である」としています。
鈴木大拙「霊性的日本の建設、昭和二十一年」
「・・・日本には世界といふ高堂に出陣して他の国民をして景仰せしむべきものがなくてはならぬ。
・・事事無礙法界(現象界は相互に全てが全てに這入りこんでいるという華厳の極意)の曼荼羅にありては天皇 . . . 本文を読む
「福聚講護国寺定例参拝記録
福聚講(高原耕曻講元)は、2月16日(土)午後3時、東京・文京の大本山護国寺定例参拝を行いました。この日は、厳冬の季節には珍しく空には雲一つない晴天で、かつ温かさを感じる、絶好のお参り日よりでした。翌々日の18日が、ご本尊の御開帳の日とあってか参詣する人は、境内も本堂もまばらでした。 がらんとした本堂の風情も、たまにはいいものです。無責任な言い方かもしれませんが、大 . . . 本文を読む
「密教経典と護国思想(栂尾祥雲、『密教文化』」・・密教の護国経典は必ずしも孔雀経、仁王経、守護経に限ったわけではないけれども、大師が入唐されて恵果阿闍梨より親しく師受をうけ、これにもとずきて国家のため修法を企画したまへる代表的のものとしては以上に説明した三経(孔雀経、仁王経、守護経)
である。
そのなか「孔雀経」はこれを正純密教化するにその「儀軌」をもってし、結局は孔雀明王をもってだたちに大日金 . . . 本文を読む
紀平正美、「日本精神」(1930)に関東大地震について述べて、「『なにくそ』の日本精神が出た。大地震により日本人に本来の使命を思い起こさせた。・・」とのべています。「・・時は大正十二年九月一日、関東の地は大いに震うた。而して震害に次いで火災、東京市の如きはその大半は焼けてしまったのである。・・・火は今を盛りと燃えている。余震も猶ほ時々に来るといふ最中、人々は何処を當てといふことなく・・身を以て逃れ . . . 本文を読む
今日は十斎日で六歳日です。十斎日とは月の一日・八日(六斉日でもあります)・十四日(六斉日でもあります)・十五日(六斉日でもあります)・十八日・二十三日(六斉日でもあります)・二十四・二十八日・二十九日(六斉日でもあります)・三十日(六斉日でもあります)をいいます(根拠は下の地蔵経にあります)。この日に八斎戒(不殺生、 不倫盗、 不淫、. 不妄語、 不飲酒、 不聴歌舞、 不坐広床戒、 非時食戒)を守 . . . 本文を読む
今日は六斎日です。六斎日とは、毎月8日・14日・15日・23日・29日・30日で、在家信者が八斎戒(不殺生、 不倫盗、 不淫、. 不妄語、 不飲酒、 不聴歌舞、 不坐広床戒、 非時食戒)を護る事を言います。「塵添壒嚢鈔」には「この日は最も善を修めるべき日であるということは、経論に見えている。日本では敏達天皇の七年(578)に太子が始めて奏聞して六斎日には殺生を止めるようにされた。六斎日は大智度論で . . . 本文を読む