福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

鐘の功徳

2022-12-31 | 諸経
私も何年も護国寺の鐘を撞いてきましたがその功徳で40年後のいまでも病気知らずで護国寺にご縁を頂いています。鐘の功徳を改めて書いておきます。・お大師さま(弘法大師)は、「鐘の知識を勧め唱うる文」(性霊集)の中で「一打鐘聲、當願衆生、脱三界苦、得見菩提」と、「鐘をひとつ打つごとに、生きとし生けるものが欲界・色界・無色界のすべての苦しみから解脱し、安らかな悟りの境地を得ることを願え」と示されていいます。 . . . 本文を読む
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ブッダガヤでダライラマ法話会が明日31日迄

2022-12-30 | 法話
ブッダガヤでダライラマ法話会が明日31日迄開かれています。 http://www.dalailamajapanese.com/videos/teachings-in-bodhgaya-2022-1   . . . 本文を読む
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今日は新羅が再度攻撃してくるとの託宣があり、名社に奉幣した日

2022-12-24 | 法話
        三代実録 / 元慶二年(878)十二月廿四日乙酉条 「廿四日乙酉、兵部少輔従五位下兼行伊勢権介平朝臣季長を大宰府に向けて遣り、橿日・八幡及び姫神・住吉・宗形等の大神に奉幣す。 其の橿日・八幡・姫神には別に綾羅御衣各一襲・金銀装宝剣各一 を奉る。彼の府、奏を以て云ふ、詫宣有りて、新羅の凶賊、我隙を窺はんと欲すると。 并に肥後国に大鳥ありて . . . 本文を読む
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中村久子女史とお念仏「現実を引き受けたところにしか人生はありません」

2022-12-23 | 法話
過酷な運命に次々と晒されつつも強くいきた中村久子女史のお念仏との出会。[念仏は、助けてくれという念仏ではありません。願いを叶えてくれるという念仏でもありません。両手両足を失って痛みで苦しんでいる孫を背負いながら、どうして私だけがこのような目にあわなければならないのか、何とかしてくれという念仏でもありません。「ただ一人念仏を申すほかすべはなく、念仏を申すほかこの今の私を包んでいる世界はない」「そのままの、ありのままを念仏と共にある」という念仏であります] . . . 本文を読む
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さとりいる十の心のひらけてぞおもひのままによはすくひける ・・・

2022-12-18 | 法話
続千載和歌集・後宇多院御製に  「十住心論の開内庫授宝」として「さとりいる十の心のひらけてぞおもひのままによはすくひける」とあります。 『秘密曼荼羅 十住心論』の略本たる『秘蔵宝鑰』に「九種の心薬は外塵を払って迷いを遮し、金剛の一宮は内庫をひらいて宝を授く」(第一住心から第九住心までの顕教は迷いを否定して覚りへ向かうが密教は直接の悟りの境地を目指す。)」とあります。後宇多院は密教に深く帰依されまし . . . 本文を読む
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今日は天文現象により祈禳した日

2022-12-18 | 法話
  史料綜覧 巻五 / 文永二年(1265)十二月十八日条 「十八日・・・後嵯峨上皇 前天台座主無品尊助法親王(注1)ニ命ジテ 天変ヲ祈禳セシム」 (注1)尊助法親王は後嵯峨上皇の異母兄弟。青蓮院門主・無動寺検校・天台座主。 . . . 本文を読む
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今日は寛平法皇が両部灌頂をお受けになった日

2022-12-13 | 先祖供養
  「高野春秋」「(延喜元年901)冬十二月十三日、長者益信僧正を大阿闍梨と為し、東寺灌頂院に於て空理法皇(寛平法皇)に両部密灌を授輿し奉る。是御悃望に凭る也」 (「此の時、益信僧正誠講の言に『大王諦聴、斯の秘密無上大法は南天鐵塔内において金剛薩埵大普賢如來は龍猛を得て之を傳へ、猛は龍智に授し、跋折羅戌波伽羅に附す。此の二尊は倶に中天の大王の子、戌波伽羅は幼にして寳位を脱して那伽尊者 . . . 本文を読む
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今日は寛平法皇は東寺で益信より伝法灌頂を受けられた日

2022-12-13 | 法話
  「仁和寺御伝」に「延喜元年901辛酉十二月十三辛卯鬼宿日曜、東寺灌頂院に於いて御灌頂、(寛平法皇)御年三十五。大阿闍梨益信僧正、于時、(益信は)法務、年七十五。教授は神日律師、式衆八十人、威儀は新皇、公卿、殿上侍臣済々焉。」   (寛平法皇はこれに先立ち昌泰二年899益信のもとで御出家) . . . 本文を読む
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一字の真言を讃して無辺の功徳を得る

2022-12-12 | お大師様のお言葉
秘蔵宝鑰「一佛の名号を称して無量の重罪を消し、一字の真言を讃して無辺の功徳を得る。・・経法のあるところは諸仏護念し、諸天守衛す、かくのごとくの利益あげて計うべからず(一体の仏の名をおとなえしても重罪が消え、数あるご真言の一句でもとなえれば無辺の功徳を得る。・・仏の教えを大切にしているところは諸仏が守り諸天が護衛して下さる。密教ではこのような霊験は数えきれない。) . . . 本文を読む
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今日は沢庵和尚御遷化の日

2022-12-11 | 法話
  沢庵宗彭は、臨済僧、大徳寺住持・萬松山東海寺開基。正保二年(1646)十二月十一日年、七十三歳で遷化されています。   但馬国出石(現兵庫県豊岡市)の生まれ。紫衣事件で出羽国に流罪となり、その後家光に私淑され江戸に萬松山東海寺を開いた。柳生宗矩の求めに応じ、剣禅一味を記した『不動智神妙録』は有名。 . . . 本文を読む
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今日は山藤恵命が父親にお別れの手紙を書いた日(靖国神社十二月の社頭掲示)

2022-12-06 | 法話
  「お父様へ      海軍整備兵長山藤恵命 昭和十九年二月六日 マーシャル諸島にて戦死(注1)      山口県出身 拝啓 お父様、久しく御無音致しておりましたが、その後お変わりありませんか。お伺ひ申します。降りて私も元気に軍務に励んでゐます故御安心下さい。 私もこの度、命に従ひ南方第一線に出ます。 いろいろ御相談したい事もありますが面会する時間もありません。 明日十二 . . . 本文を読む
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運命論の若干例

2022-12-05 | 法話
運命論の若干例 ・「神々はあわれな人間どもに苦しみつつ生きるように運命の糸を紡がれたのだ。ご自身にはなんの憂いもないくせに。ゼウスの屋敷の床には人間に賜るものをいれた甕が二つおいてあり、一つには悪いことが、もう一つには善いことが入っている。この二つを混ぜてたまわったものは、あるときは不幸にあうが幸せに恵まれることもある。悪いことばかりを賜ったものは、人に蔑まれる身に落とされ、彼を激しい飢餓が尊い . . . 本文を読む
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今日は天変により七仏薬師法を修した日

2022-12-05 | 法話
  .             百錬抄 / 暦仁元年(1238)十二月五日丙午条 「十二月五日丙午 七仏薬師法 於山上被結願 依天変御祈也 僧正慈源〈七仏薬師法賞〉 置阿闍梨三口之由宣下 神今食以前此事如何」 天皇は四条天皇。鎌倉幕府、将軍は藤原頼経、執権は北条 . . . 本文を読む
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今日12月5日は真別処妙瑞和尚のご遷化の日です

2022-12-05 | 法話
今日12月5日は真別処妙瑞和尚のご遷化の日です。密教辞典及び「妙瑞和尚と有部律(上田天瑞)」等からの引用です「妙瑞(1695元禄9年~1764明和元年12月5日(69歳)は高野山の学僧。真別処第八世。字は恵深坊、讃岐三野の人、12歳で威徳院慧了に出家、高野山に登って宝厳院、のち大阪生玉南坊を兼ね後如意輪寺に転じ、英同に中院・西院両流を、維宝に安祥寺流を南院教栄に小島流、東寺賢賀に勧修寺流を受法。1 . . . 本文を読む
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密教瞑想と他の瞑想法との違い

2022-12-04 | 法話
密教瞑想と他の瞑想法との違い栂尾祥雲「密教思想と生活」には「真佛把握の方法」として密教の瑜伽観法と他の瞑想法の違いを書いています。要約すれば「密教の観法は現象と真理、事物と心をそのまま一体として観ずる有相観法である。禅の単なる空寂を求める無相観法や、空寂を求める手段として物を思い浮かべる有相観法は物と心、事象と真理を分けて観ている。」ということです。「密教思想と生活・真佛把握の方法」「密教の修法に . . . 本文を読む
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