Q,「仏の十号とは?」
A,仏様をお呼びするときの名前が十種類あるというもので、
雑阿含経に「・・佛告長者。依四不壞。爾今次應修於六念。汝當念佛諸功徳。憶佛十號。如來應供正遍知明行足善逝世間解無上士調御丈夫天人師佛世尊。是名念佛。・・」とあります。
つまり
①如來(悟りの世界から来られた方)・
②應供(応受供養の方)・正遍知(遍くすべてを正しく知っておられる方)・
③明行足(『大智度論』に依れ . . . 本文を読む
「高神覚昇・般若心経講義」より「・・衆生のある所必ず仏はいます・・衆生の数と、仏の数とはイクォールだといわねばなりません。すなわち「すでになった仏」「現になりつつある仏」「いまだ成らざる仏」というわけで、その数は全く無量です。いったい日本において、古来神というのは、神はカミの義で、人の上にあるものが「神」です。すなわち人格のりっぱな人、勝すぐれて尊い人が神さまであるわけです。またそのほか、ひとは万 . . . 本文を読む
今日は高野山でもお大師様の正御影供が行われ、奥の院も相当の賑わいだったようです。また、今日はお彼岸の中日でもあり、護国寺でも午後1時から法要がありました。今週は春を呼び起こす暖かい日が続き、境内の河津桜も満開で、多くの鳥たちの舞う陽気でした。
3時に本堂に集まりいつものように、般若心経、観音経全巻をあげ、講員が交互に前でお焼香をしつつ諸仏のご真言をとなえました。最後に短時間ではありますが瞑想をし . . . 本文を読む
Q,オウムの反省でカルト宗教の見分け方は?
結論です。「客引き勧誘する、歴史がない、直近の個人を崇拝させる、お金を集める」ところは近寄るべからずということです。
1、客引きをする「宗教」はいかがわしい。・・店でも客引きをするような店はいかがわしい店に決まっています。勧誘に一生懸命なところはどんな集団でも要注意です。続高僧傳に「慧可断臂えかだんぴ]という故事が出てきます。「中国南北朝時代後期の高 . . . 本文を読む
・真言でいう三力とは?
三力とは「以我功徳力、如来加地力、及以法界力」といって、「我の功徳力、如来の加地力、法界の力」をいいます。
「我の功徳力」とは行者の三密(身口意)を行ずる力、「如来の加地力」とは先に成仏しておられる如来が行者を加持(加護)したまう力、「法界の力」とは衆生も仏も地水火風空識という六大(要素)でできているので仏も衆生も本来一体であり相互に入り組んで作用しあっていることを言いま . . . 本文を読む
2015年春のお彼岸入りは今日3月18日、お中日 は3月21日(春分の日)お彼岸明けは3月24日です。
ご先祖のお墓参りにいくことをお勧めします。
「今日彼岸、菩提の種を播く日かな」蕪村
「彼岸」という言葉は 迷いのこの世(此岸)に対して 悟りの向こう岸(彼岸) という意味。サンスクリットの「波羅蜜」(Pāramitā パーラミター) の意訳「至彼岸」に由来するとされ . . . 本文を読む
真言宗ではご本尊は一尊にかぎるか?
真言宗では教義上ご本尊を一定することはできません。ご本尊は多種多様なるのがわが宗の特色です。
しかし自分の念持佛を決めておくことは必要です。弘法大師様も興教大師様も念持佛は不動様でした。
このように各々一尊を念持佛と定めておくことは必要ですが、しかし自分の念持佛を定めたからと言って他の仏を拝まないということではいけません。他の仏様も曼荼羅の上ではみな大日如来と同 . . . 本文を読む
無実のチベット人たちが中国人民軍により300万人以上殺されたと言われています。今も焼身自殺が続いています。この5年間で137名ということです(チベットNOW)。
こちらは3月10日のチベット民族平和蜂起56周年記念日におけるロブサン・センゲ主席大臣の声明です。
「・・わが同胞のチベット人の皆さん、チベット本土では依然として深刻な状況が続いています。しかし、チベット人の精神は今なお健在であり、 . . . 本文を読む
往生と成仏は同じか異なるか
往生と成仏は同じか異なるか
といえばここに浅い立場での意味と深い立場での意味の二種類の答えがある。
浅い立場では、往生の後に修行して成仏する、となる。この立場では往生を「往いて生まれる」と読む。
深い立場では、往生即成仏である。この立場では「往」は煩悩を断ずる意味、「生」は功徳の生起する意味にとる。この立場で考えると、無明煩悩を超過して両部曼荼羅の中に生まれる意味となる . . . 本文を読む
真言宗では自心即佛・娑婆即浄土と観想するが方便として娑婆の外に浄土ありと観想するのも許される。理趣釈経、阿弥陀の儀軌等にも往生浄土のことを説いてある。知道上人の「好夢十因」にもある。従って真言の中に往生のことを説いても教理に背くという事にはならない。
このなかで真言行者の求める浄土は密厳浄土です。密厳浄土は大日如来の浄土で法界に遍くひろがっているものですから兜率浄土も極楽浄土も皆その中にあります。 . . . 本文を読む
今日は嵯峨釈迦堂おたいまつの日です。これは、お釈迦様の荼毘に付されるご様子の再現と伝えられているということです。高さ7メートルの早稲・中稲・晩稲に見立てた3本の松明に点火し、火勢の強弱でその年の農作物の豊作を占います。また本堂前で高張提灯13基を立て、その高低で米相場も決まったといいます。「大文字五山送り火」「鞍馬の火祭」とともに京の三大火祭の一つとされます。
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散歩していて民家の庭先から沈丁花の香りがただよってきました。生寺の庭にも沈丁花がありこの花の香りをかぐたびに古寺を思い出します。
「人はいさ 心も知らず 古寺は 花ぞ昔の 香ににほひけむ」といったところでしょうか。
華の香りは奥深いものがあります。古人は華の香りで悟った人もいます。
「木犀の香・薄田泣菫」という小品があります。木犀の香りで悟るという話です。
「・・名高い江西詩社の盟主黄山谷(宋代の . . . 本文を読む