・「逝きし世の面影・渡辺京二」は幕末の西洋人の眼を通して、江戸期の日本がユートピアのような世界だった、がそれが滅ぼされようとしていたことを証明しています。「一つの文明が滅んだのである。一回かぎりの有機的な個性としての文明が滅んだのだ。それを江戸文明とよぶか徳川文明とよぶか、呼び名はどうでもいい。しかし、そのように呼びたくなるほど、われわれにとっての大きなもの、つまり文明が、いつしか喪失してしまった . . . 本文を読む
第二十九 問答決着章三
(善無畏三蔵、一行禅師の両祖を付法の相承の正嫡に加えていないのは弟子がなかったり,師が違ったりしているからで、両祖をくわえて「住持の八祖」を守覚法親王が大師の略付法伝の意を汲んでつくられている)
問。何故に善無畏三蔵、一行禅師の両祖を付法の相承の正嫡に加えざるや?
答。古来二種の八祖を立つ。いはく付法の八祖、伝持の八祖、これなり。付法の八祖とは両部の大 . . . 本文を読む
お地蔵様の霊験の実例と根拠1、お地蔵様の現世利益を説く経典地蔵菩薩本願経囑累人天品第十三にはお地蔵様を見、讀誦・香華・飮食・衣服・珍寶・布施・供養・讃歎・瞻禮すればの28種の功徳を得ると説かれています。「若未來世有善男子善女人。見地藏形像及聞此經。乃至讀誦香華飮食衣服珍寶布施供養讃歎瞻禮。得二十八種利益。一者天龍護念、二者善果日増、三者集聖上因、四者菩提不退、五者衣食豊足、六者疾疫不臨、七者離 . . . 本文を読む
父の夢枕にお大師様が・・・(O.M、広島県双三郡、明治38年)
わたしは子供のころ大正11年12月から肋膜炎にかかり医師はみな此の子の病気は良くならないと匙をなげてしまいました。そんなある朝父の夢枕にお大師様が現れ、「子供の病気は医者では治らぬ。お前の好きなものを願立てに絶ちなさい」とおっしゃったそうです。其の夢つげから父は大好きな煙草をぷっつりとやめました。そしてお . . . 本文を読む
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「状況を受け入れることは限界を決めることではない」(パラリンピアンの言葉)
「嘆いている間は時間が止まっていると思う。大事なのはそこからどうするか、何をするかだ」(21歳の時に仕事中に右足を失った中西摩耶・走り幅跳び選手の言葉)
「ナミビアの陸上の選手、アナニアス・シコンゴ選手は、幼いときに兄が鳥を射ようとした弓矢で片目を失明、その数年後、家畜のロバにもう片目を蹴られて失明しま . . . 本文を読む
第二十九 問答決着章二
(密教は龍猛菩薩が南天竺の鉄塔に入りて金剛薩埵より相伝されたとするが実在を確かめた人はいない、しかしこれは神力所変の塔なるがゆえに機あらば顕れ、機なければ隠る。隠顕出没自在である。)
問。真言密教を閻浮に流伝することは其の源、龍猛菩薩南天竺の鉄塔に入りて金剛薩埵より相伝したまへるに始まるといふ、しかるに謂うところの鉄塔は何れの世に誰人の所造といふこと分明ならば古来、入竺 . . . 本文を読む
梅原は、明治維新は「佛」のみでなく「本当の神」をも亡ぼした。これが現在の日本人の神仏を失った姿の元凶である、と言っています、梅原猛「歓喜する円空」「円空は護法神を多く作って、日本の神々がすべて護法神となって仏法を護ることを願ったが(「飛州史」には円空の「我山岳に居て多年仏像を造り、其の地神を供養す」という言葉が残っています)、以後、仏法を排斥する神の学、国学というものが起こり、明治維新を迎える思想 . . . 本文を読む
「行なしで仏教を説くなら、仏教の経典ほど嘘なものはない。しかし行を象徴的に説くのが仏典だとしたら、これほど幽邃なものはない。教外別伝、不立文字であって、一切経の中に仏法はない。では一切経は嘘かというとそうではない。本当の目から見れば一切経はみな本当なのである。・・」(沢木興道老師の言葉)
般若心経や観音経などほとんどのお経は現世利益を説いています。しかしお陰は必ずあるとは限りません。これだけ拝ん . . . 本文を読む
第二十九 問答決着章
(根本佛たる大日如来が密教の教主であり、顕教の教主たる釈尊は大日如来の変化身である。)
問。真言の教主は大日、顕教の教主は釈迦とは?
答。大日如来は能現の法身(すべてを生み出す主体としての佛)、釈迦は所現の法身(生み出された客体としての佛)なり。
問。顕教に依れば三十二相の応身佛(衆生教化の対象に応じて現れた仏)とみるも、八万四千の相好尊持の報身佛(修行をして成仏した . . . 本文を読む
1、古来「空」と「唯識」はどちらが上かと「空有論争」というものがありました。今昔物語にもその様子が書かれています。
「今昔物語集巻四第二十七話 護法清弁二菩薩空有諍語
今昔、天竺の摩訶陀国に護法菩薩と申す聖人御けり。此れは世親菩薩の弟子也。教法を弘め、智恵甚深なる事、人に勝れ給へり。然れば、其の門徒、極て多し。
亦、其の時に、清弁菩薩と申す聖人御けり。此れは提婆菩薩の弟子也。此の人も亦、智恵 . . . 本文を読む
「明治維新の限界、吉田庸作」「我々の民族的悲劇太平洋戦争敗戦の事実の依って来る原因を検討していくとき、この民族の悲劇の原因はまさに明治維新そのものに胚胎していることを発見する。・・明治維新が、封建制度を清算して鎖国の時代錯誤を解くという、正当な順序に出ることができないで、外国の圧力に屈し、鎖国の国策変更を迫られて封建制度を放棄せざるを得なかったのであるが、その革命を遂行するに際し、どうしても首尾一 . . . 本文を読む
今日は生き仏として人々に崇められた西本願寺派の学匠七里恒順遷化の日です。以下明治の仏教者等によります。「天保6年7月11日新潟の明鏡寺という西本願寺派の寺に生まれ南渓,月珠らにまなび,博多の万行寺の住職、ほとんど自坊をはなれず,甘露窟という私塾で教育や布教に専念した。明治33年1月29日死去。66歳。著作に「七里和上言行録」など。」福沢諭吉や丸紅創業者伊藤長兵衛・伊藤忠の伊藤忠兵衛も私淑しています . . . 本文を読む
第二十八 十善助行章
(密教の身口意の三密の行には罪障消滅の功徳も備わる故に罪業深重の者も一たびこの法に入り菩提心を生じて真言念誦する時は無始以来の罪障は即消滅する、がこれから作る悪までも消滅することはできない。故に密教に入りて三密の妙行を修すれども恣に悪行を行ずれば覚る前に先ず地獄の罪人となる。大日如来はかかる初心の行者を憐み給ふが故に三密妙行を助ける戒として十善戒を説かれた。行者若し能くこの . . . 本文を読む