自分も過去からの無数の先祖のお陰で生まれてきているし、現在も無数の動植物を食べて生命をつなぎ、光合成により生じた空気を吸い、不思議な存在の水を摂取して生きている。そして例外なく死んでいく。自分を取り巻く山河・自然もお互いに影響しあい無限に変化してきており、やがてそれら載せている地球も他の惑星と同じように終焉を迎える。宇宙そのものもビッグバンを繰り返しているのかもしれない。こうしてみると自分も外界も . . . 本文を読む
観音様の正体は?
深秘密の結論は「自分自身だ」ということです。
観自在菩薩冥応集(蓮体)に「観自在菩薩四重秘釈の事」として
「観音の奥義を釋するに四重あり。
・一には、浅略釈、悲華経にいわく『過去恒河沙阿僧祇劫のときに、一人の転輪聖王あり名つ゛けて、無淨念王という三か月の間仏を供養す、王の第一の太子を不詢という、同じく三月仏を供養す、仏、記を授けたまは『汝天人および三悪道の一切衆生を観じて苦悩 . . . 本文を読む
蓮如上人は今日、明応8年3月25日(1499年5月14日)、山科本願寺において85歳で遷化されました。
蓮如上人の有名な『白骨の御文(御文章)』です。
「夫、人間の浮生なる相をつらつら観ずるに、おほよそはかなきものはこの世の始中終まぼろしのごとくなる一期なり、さればいまだ万歳の人身をうけたりといふ事をきかず、一生すぎやすし、いまにいたりてたれか百年の形体をたもつべきや、我やさき人やさき、けふとも . . . 本文を読む
1、浅間神社は
「甲斐国志」巻之五十八に
「浅間明神
社記曰所祀木花開耶姫命なり・・垂仁天皇八年(己亥)正月始めて神山の麓に祭らる 今此処を山宮と称す 貞観七年(乙酉)十二月九日今の地に遷座あり・・・伊勢大神宮、若宮明神、橋立明神、荒尾明神、稲荷明神、六所明神、天神宮、愛宕権現、藤ノ森社、子持石等皆社中に祀る・・信玄社参の時一詠を遺せり
「移し植る泊瀬の花のしらゆふを掛てそ祈る神のまにまに」
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華厳経十地品二十二の二に「離垢地(注)」の描写があります。これによれば十善戒をまもれるのは離垢地の菩薩でまた我々は前世で十善戒を守ったおかげで人間に生まれてこれているわけです。逆に言えば堕落した我々は早々に来世をあきらめなければなりません。
「菩薩、離垢地に住すれば自然に一切の殺生を遠離し刀杖を捨捨し、瞋恨の心無く、慚あり愧あり、一切衆生において慈悲心を起こし、常に楽事を求め尚ほ慈心をもちてすら . . . 本文を読む
真言宗の最終目的は密厳国土でありこれは
「万徳の自性輪円して足れり、一生に荘厳の仁(ほとけ)を証することを得べし。(この世に曼荼羅世界を実現する。秘蔵宝鑰)」と表現されています。
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四重禁戒
2017-03-26 | 諸経
真言宗の戒律は十善戒と三昧耶戒ですが
三昧耶戒の基になっている四重禁戒を説いた大日経(方便學処品)です。
「四種の根本罪あり、、、云何が四とす、いわく諸法を謗すると、菩提心を捨離すると、法を恡慳すると、衆生を悩害するとなり」(真言の教法をいつも持ち修行し、菩提心を捨てず、自己の得た修行の成果を惜しみなく説き、他者に不親切なことをしない。) . . . 本文を読む
Q,廃仏毀釈の行われた原因は?
A,『日本人の歴史(滝川政次郎)』に以下のように書いてあります。
「・・廃仏毀釈は明治政府の犯した最大の罪悪であって日本社会における人心の頽廃、道義心の欠如はここに淵源を発している。仏教と絶縁した神道は原始信仰に戻らざるを得ないが、ドクトリンを持たない原始信仰は民俗学の対象とはなっても文明人の信仰とはなりえない。故に神仏の分離即ち信仰の喪失となって日本人はその人 . . . 本文を読む
今日はお彼岸明けの日です。ご先祖を喜ばせなければなりません。先祖供養の必要な所以です。われわれは、先祖供養の行法の最後に「・・今日ここに供養する所の(先祖の戒名)の霊位、三業の罪過を消滅して諸仏の御前に生じ見佛聞法し、無生忍を証し普く無尽無余の一切有情界において共に普賢の行願(注)を満足せんことを・・・」と先祖の霊に語りかけます。つまり「この修法により悟りを開き、仏様の前に生じて、普賢菩薩様の行つ . . . 本文を読む
「鬼の話 折口信夫」と「神道とは何か、伊藤聡」より
日本の古代の信仰の方面では、「かみ(神)」と、「おに(鬼)」と「たま(霊)」と「もの」との四つが代表的なものであつた
「たま」は霊魂を指す。眼に見え、輝くもので、形はまるい。すべての存在は「たま」を持つ。それは人・動物のみならず植物・鉱物や土地・言葉にも及ぶ。原初的観念が「たま」であり、その善の要素が「かみ」となり、悪が「もの」となりさらに善悪両 . . . 本文を読む
「藥師琉璃光如來本願功徳經
大唐三藏法師玄奘奉詔譯
如是我聞(じょしがぶん)
一時薄伽梵遊化諸國。(いちじばがぼんゆうげしょこく)
至廣嚴城(しこんごうじょう)住樂音樹下(じゅうらくおんじゅげ)。與大苾芻衆八千人倶(よだいひすうしゅはっせんにんく)。菩薩摩訶薩(ぼさつまかさつ)三萬六千(さんまんろくせん)。及國王大臣婆羅門居士(びゅうこくおうだいじんばらもんこじ)。天龍藥叉人等(てんり . . . 本文を読む
弘法大師和讃
帰命頂礼遍照尊
宝亀五年の六月(みなつき)に
玉藻よるちょう讃岐潟(さぬきがた)
屏風(びょうぶ)が浦に誕生し
御歳(おんとし)七つの其時に
衆生の為に身を捨てて
五(いつつ)の岳(たけ)に立雲(たつくも)の
立つる誓ぞ頼もしき
遂に乃(すなわ)ち延暦の
末の年なる五月(さつき)より
藤原姓(うじ)の賀能 . . . 本文を読む
今日はお彼岸の中日です。
「彼岸」とは サンスクリット語pāramitāパーラミターの訳で、正しくは「到彼岸」即ち生死輪廻の此岸を離れて涅槃常楽の彼岸に到達するという意味です。原語「パーラミター」は「(到)彼岸」と同時に「波羅蜜(多)」とも音訳されます。
「波羅蜜」とは何なのか? この「パーラミター」は布施・持戒 ・忍辱・精進・禅定・智慧 の6種の徳に分類されます(六波羅蜜といいます)。この六種 . . . 本文を読む