福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「懺悔道としての哲学」より

2014-11-29 | 法話
田辺元「懺悔道としての哲学」より「・・・我国に、国家主義の清算を課する連合国中にも、民主主義と社会主義との協調は決して解決せられた事実ではなく、寧ろ今後に課せられた問題たるのであって、それが満足の解決に達せざる限り、多くの矛盾が内外からこれらの国々を悩ますことも避けがたい。民主主義国も社会主義国もまた、それぞれに懺悔すべきものをもつのである。もし我国が復興の世界歴史的使命をになうものありとすれば、 . . . 本文を読む
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今朝祓詞をお唱えしていてハッとしました

2014-11-28 | 法話
今朝祓詞をお唱えしていてハッとしました。はじめて神様の生々しい感覚が感じられたのです。 祓詞(はらえことば)です。 「掛かけまくも畏かしこき 伊邪那岐いざなぎの大神おほかみ 筑紫ちくしの日向ひむかの橘たちばなの小戸をどの阿波岐原あはぎはらに 禊みそぎ祓はらへ給たまひし時ときに 生なり坐ませる祓はらへ戸どの大神おほかみたち 諸々もろもろの禍事まがこと・罪つみ・穢けがれあらむをば 祓はらへ給たまひ . . . 本文を読む
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福聚講今日の言葉

2014-11-22 | 法話
慈雲尊者法語集より 「天地を以てわが心とせば、いたるところ安楽なり。日月を以てわが光明とせば、二六時中暗きことなし。何をか天地をわが心とすと云ふ、事にふれて私なく、二六時中障りなければ、元来そのところ清浄身なり。」 . . . 本文を読む
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「自分が悲しいというストーリーを作り上げてしまう」ことについて

2014-11-22 | 法話
11月11日、東京都千代田区のよみうりホール「禅をきく会」で作家の田口ランディさんは「2011年以降を生きるための仏教思想を求めて」と題して講演。うつ病で自殺した友人とのやりとりを振り返り、「人は頭の中でネガティブな考えを際限なく巡らせ、現実を誇張して自分が悲しいというストーリーを作り上げてしまう」と指摘されたようです。(中外日報記事より)私も以前重度うつ病の方の相談にのったとき同じ経験をしました . . . 本文を読む
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「徳弧ならず」を体験しました

2014-11-20 | 法話
今朝、数日ぶりに国立駅前の溜まった落ち葉やごみを清掃しました。しかし着いてみると昨夕あったゴミ屑がなくなっているのです。夜、誰かが掃除したのだと思い感心しながら溝にたまった落ち葉をかき集めていると向こうの方で箒で掃くサラサラという音がします。みると老年の御婦人がバス停をはいているのです。「ご苦労様です。近くの方ですか?」と声をかけると「私はここのドコモの者です」と謂います。たしかに駅前にはドコモシ . . . 本文を読む
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金山穆韶『大日経綱要』の要約その30

2014-11-20 | 諸経
第十一、六無畏 (ここは大日経住心品の「爾時に執金剛祕密主。佛世尊に白して言さく、願は救世者、心相を演説したまえ。菩薩は幾種の無畏處を得ること有。如是説已。摩訶毘盧遮那世尊。金剛手に告げて言く。諦に聽き極めて善く思念せよ。祕密主よ彼の愚童凡夫、諸善業を修し、不善業を害するには、當に善の無畏を得べし。若し實の如く我を知るには、當に身の無畏を得べし。若し取蘊所集の我身において、自の色像を捨てて觀ずるに . . . 本文を読む
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金山穆韶『大日経綱要』の要約その29

2014-11-19 | 諸経
二、十地の深秘釈 十地(法雲・善想・不動・遠行・現前・難勝・焔光・発光・離垢・歓喜)とは、一般仏教の説からいえば、菩薩が修行して仏果に至る行位中の最上位である。即ち、十信(①信心・②念心・③精進心・④慧心・⑤定心・⑥不退心・⑦廻向心・⑧護心・⑨戒心・⑩願心)十住(①発心住・②治地心住・③修行心住・④生貴心住・⑤方便心住・⑥正心住・⑦不退心住⑧童真心住・⑨法王子心住・⑩灌頂心住)十行(①歓喜心行・② . . . 本文を読む
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高倉健さんの布施行

2014-11-19 | 法話
高倉健さんがなくなりました。テレビでは健さんは撮影所でも椅子に座らず、周囲の人にコーヒーを出したり大変気遣いの細やかな人であったと紹介されていました。やはりと思いました。陰徳を積んでおられたからあれだけの人気が出たのです。これはまさに『雑宝蔵経』というお経にある「無財の七施」を実践されていたのだと思いました。「無財の七施」とは 1.眼施(やさしい眼) 2.和顔悦色施(にこやかな顔) 3.言辞施(や . . . 本文を読む
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金山穆韶『大日経綱要』の要約その28

2014-11-18 | 諸経
第十,十地 一、大日経には三劫の法門の次に十地の説がある。八心、三劫、十地は相貫通した法門で、八心は悪業の人が善心を生じ道徳を守り、天神を信仰するに至る浄心生起の相を明し、三劫は神我の迷執を破る無我空義の浅深の次第を説かれたるものである。その第三劫において、一心の本性も不可得空であると悟り、一心にも執着しないとき、主客の細念たる極細妄執をも断盡し真に虚空無垢の大覚の体に契合するのは第三劫の究竟位で . . . 本文を読む
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突然の感覚

2014-11-17 | 法話
時々突然、何を見ても聞いても、何をしていても「ああ、ありがたいなー」という気持ちが体の芯からこみあげてくることがあります。先ほども夕方の勤行を終わって、机に向かっているとき「ああありがたいなー」と感じました。この感覚はずーっとかなりな間持続します。直前まで何事も感じないで過ごしていたのですが、突然じわーっとこみあげてくるのです。こうしてブログを書ている最中もこみあげてきています。この感じをできるだ . . . 本文を読む
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金山穆韶『大日経綱要』の要約その27

2014-11-17 | 諸経
第八,六十心、第三、 九句の答説中第一に答えられたのが心続生の義である。心続生の答説とは八心と三劫の法門である。・・今八心三劫を総合してみると、八心とはただ物欲にふけり悪業を行ずるひとが忽然と善心を生じ、人倫を守り更に天神を信奉するにいたる相を明かしたもの出る。・・三劫についていえば・・身心共に空寂に帰した無余涅槃に入るのを初劫、第二劫ではこの初劫の(小乗の)身心ともに空寂に帰したとする涅槃は身心 . . . 本文を読む
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金山穆韶『大日経綱要』の要約その26

2014-11-16 | 諸経
第八六十心、第二 (大日経住心品のうち「世間の三妄執を越えて、出世間の心生ず・・」のところの「三妄執」についていえば)三劫とは無明煩悩である(通常は無限の時間を示す)。浄菩提心が光がわずかに発したときに取り除かれる麁なる煩悩を初劫といい、菩提心の光がさらに開明をするに至って除かれる細な妄執を第二劫という。その菩提心があまねく法界を照らすとき除かれる微細な妄執を極細妄執という。この三劫をつねに麁、細 . . . 本文を読む
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本日の福聚講定例会の模様をIさんがつくってくださいました

2014-11-15 | 定例会のお知らせ
「急に寒くなり、講員の中にも風邪をを引いて欠席の方もいらっしゃいました。ただ、日中は好天で暖かく過ごしいやすい日でした。  護国寺定例参拝会は、5名の参加者でした。  今日は、七五三の御祈願が行われていたので、少し遅れてのスタートとなりました。  いつものとおり、全員で般若心経、観音経、諸真言をお唱えしました。この秋から、参拝の後、皆でゴミ拾いをしています。講員皆で利他行をすることで、さらに皆様が . . . 本文を読む
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金山穆韶『大日経綱要』の要約その25

2014-11-15 | 諸経
第八、六十心 真理に違背するもの、悪業を行ずる第一住心の人が人倫を守り神を信ずる宗教心を生ずるに至ったのは、世間の善心の種子が漸く出生したからであるがいい苗を生育させるには穢草を除かなければならないように、世間の善心を漸次増長させついに如実に自心の大菩提を体得するにはこの善心とともに起きる妄心を取り除かなければならない。大日経にはこの妄心として六十心を説いている。 貪心・・悪法に順う。無貪心・・ . . . 本文を読む
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金山穆韶『大日経綱要』の要約その24

2014-11-14 | 諸経
第七、八心 我に執着するもの、あるいは善悪因果の理をしらないで悪業を行ずる第一住心のものが善心を起こし、徐々に自分のすばらしい本性を悟に至る過程は一つではないが、大日経には「悪業を行じ、物欲に耽着しているものが、反省し節食がかえって身にとってよいことでると感じ、節食しようとの念を起こすのは善心の種子がはじめて生ずるものである」といっている。世の中には、仁義慚愧等を行ずる者は人が称賛するから自然に善 . . . 本文を読む
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