福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

岡潔は仏教で数学の難問を解いた

2018-10-30 | Q&A

(岡潔が)ある数学の問題を戦争中に考えていたがどうしてもよくわからないところがあった。
終戦の翌年、光明主義(山崎弁栄聖者(1859~1920)を通して、浄土宗祖・法然上人(1133~1212)の信仰を現代に生かしていこうとする教えを光明主義という。諸仏をも超越した存在としての阿弥陀如来を大ミオヤと仰ぎ、その智慧と慈悲をいただいて、生ける時は光明の日暮しをして、死する時は如来の聖きみ国に生まれんことを願う教え。光明会のホームページより)に入り、南無阿弥陀仏を唱えて木魚を叩く生活をしばらく続けたことがあった。こうしたある日お勤めの後で考えがある方向へ向いて永年考えて解けなかった数学の問題がわかってしまった。このときのわかり方は以前とは大きく違っており、牛乳に酢を入れた時に一面にあったものが固まりになって分かれてしまうといったようであった。それは宗教によって境地が進んだ結果、物が非常に見やすくなった問う感じであった。この経験から仏道の正しい修行は数学の発展に役立つと主張するのである。(人間の歴史、「岡潔」、日本図書センター)


岡潔―日本のこころ (人間の記録 (54))
クリエーター情報なし
日本図書センター


春宵十話 随筆集/数学者が綴る人生1 (光文社文庫)
クリエーター情報なし
光文社
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 四国八十八所の霊験・・・そ... | トップ | 四国八十八所の霊験・・・そ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
宗教と数学 (南無「数学」)
2020-11-03 04:28:56
≪…宗教によって境地が進んだ結果、物が非常に見やすくなった問う感じであった。…≫を、
「なぜ数学は人を幸せな気持ちにさせるのか。」
クリスティアン・ヘッセ著の
≪…誰もが見たことがあり、誰もが考えたことがないものについて、考えることである。…≫を
≪…英雄とその行為についてのさらなる情報:クルト・ゲーテル…≫で、
≪…「宗教」を証明不能な命題をふくむ思考システムと定義すれば、
 ゲーデルは我々に教えてくれた。
 数学は6つの宗教であるだけでなく、
 6つの宗教であることを証明できる
 唯一の宗教であることを。
           ジョン・D・バロウ
         (1952〜  )、応用数学者
 ≪…証明できない真理があることはすでに認識されている。
  これが、本質的にはゲーデルの不完全性定理の内容の核である。…≫
               とある。

≪…「宗教」…≫を6つの[妖怪キャラクター]として、
⦅自然数⦆を『HHNI眺望』でみる絵本あり。
「もろはのつるぎ」(有田川町ウエブライブラリー)
返信する
数とは一より習い十を知り十よりもどるその一 (立石に春風巻きてヒフミヨに (大和のモナドの杜))
2024-07-10 13:38:21
 ≪…南無阿弥陀仏…≫の[十八番]の光明は、数学の基となる自然数(数の言葉ヒフミヨ(1234))を大和言葉の【 ひ・ふ・み・よ・い・む・な・や・こ・と 】の平面・2次元からの送りモノとして眺めると[数のヴィジョン]になるとか・・・

 岡潔数学体験館で、自然数のキュレーション的な催しがあるといいなぁ~ 
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Q&A」カテゴリの最新記事