(岡潔が)ある数学の問題を戦争中に考えていたがどうしてもよくわからないところがあった。
終戦の翌年、光明主義(山崎弁栄聖者(1859~1920)を通して、浄土宗祖・法然上人(1133~1212)の信仰を現代に生かしていこうとする教えを光明主義という。諸仏をも超越した存在としての阿弥陀如来を大ミオヤと仰ぎ、その智慧と慈悲をいただいて、生ける時は光明の日暮しをして、死する時は如来の聖きみ国に生まれんことを願う教え。光明会のホームページより)に入り、南無阿弥陀仏を唱えて木魚を叩く生活をしばらく続けたことがあった。こうしたある日お勤めの後で考えがある方向へ向いて永年考えて解けなかった数学の問題がわかってしまった。このときのわかり方は以前とは大きく違っており、牛乳に酢を入れた時に一面にあったものが固まりになって分かれてしまうといったようであった。それは宗教によって境地が進んだ結果、物が非常に見やすくなった問う感じであった。この経験から仏道の正しい修行は数学の発展に役立つと主張するのである。(人間の歴史、「岡潔」、日本図書センター)
岡潔―日本のこころ (人間の記録 (54)) | |
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日本図書センター |
春宵十話 随筆集/数学者が綴る人生1 (光文社文庫) | |
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光文社 |
「なぜ数学は人を幸せな気持ちにさせるのか。」
クリスティアン・ヘッセ著の
≪…誰もが見たことがあり、誰もが考えたことがないものについて、考えることである。…≫を
≪…英雄とその行為についてのさらなる情報:クルト・ゲーテル…≫で、
≪…「宗教」を証明不能な命題をふくむ思考システムと定義すれば、
ゲーデルは我々に教えてくれた。
数学は6つの宗教であるだけでなく、
6つの宗教であることを証明できる
唯一の宗教であることを。
ジョン・D・バロウ
(1952〜 )、応用数学者
≪…証明できない真理があることはすでに認識されている。
これが、本質的にはゲーデルの不完全性定理の内容の核である。…≫
とある。
≪…「宗教」…≫を6つの[妖怪キャラクター]として、
⦅自然数⦆を『HHNI眺望』でみる絵本あり。
「もろはのつるぎ」(有田川町ウエブライブラリー)
岡潔数学体験館で、自然数のキュレーション的な催しがあるといいなぁ~