・山中の小さなお地蔵さまは子を失った母が夜登ってきて抱きしめて泣くためのものだ。(長野県の言伝え)
四国遍路で山中を歩くと小さなお地蔵様が至る所にあります。これらのお地蔵様も地元の人たちが悲しい時に密かに抱いて泣くためのものかもしれません。 . . . 本文を読む
一日三善
2023-11-25 | 法話
「・・諸悪莫作、衆善奉行、久しくして必ず吉慶を獲る、所謂災いを転じて福となす也。故に吉人よきひとは善を語り、善をおこなう。一日ごとに三善あれば三年にして必ず天これに福を降す。凶人わるきひと悪を語り悪を行う、一日ごとに三悪あれば三年にして天必ずこれに禍をくだす。なん勉めて之を行はざる。(太上感応編)・・毎日3つの善を行い3年すれば幸福になる。」(太上感応編は12世紀前半南宋の李昌齢の書と推定される道 . . . 本文を読む
偶感
2023-11-22 | 法話
今朝も未明に道路掃除をしてきました。最近善行らしきこともしてないので貧者の一灯ならぬ、愚者の一貧行でしょうか。早朝は独特の香ばしい草木の匂いがします。思わず20年前に行じた求聞持を思い出して明けの明星を拝みました。道路掃除をしていると、時々話しかけてくる人もいます。以前は浮浪者らしき中年男性に「ごくろうさまです」とお礼を言われたこともあります。こちらも「おはようございます」とあいさつしました。昔四 . . . 本文を読む
「人を敬ひ法を敬へば四天護る 法を遺れ人を遺れば身國亡ぶ」(大師「金剛王経秘密伽陀)」
明治維新以後神仏分離により佛法僧を指導者が疎かにしてきた為に関東大震災・大東亜戦争・原爆・東日本大震災・原発事故と世界でも類を見ない大災害に次々と見舞われています。今後も中露北朝鮮と比類を見ない残虐な国々に囲まれてどのような残虐な運命が待ち受けているのか想像もしたくありません。 . . . 本文を読む
「我が国の万邦にまさること(慈雲尊者「神儒偶談」より)」「論語に「君君たり、臣臣たり」と。(顔淵第十二の十一に「斉の景公、政を孔子に問う。孔子対えて曰わく、君(きみ)、君たり、臣(しん)、臣たり、父(ちち)、父たり、子(こ)、子たり。公の曰わく、善いかな。信に如し君、君たらず、臣、臣たらず、父、父たらず、子、子たらずんば、粟(ぞく)ありと雖も、吾豈に得て諸れを食らわんや。」・・・君臣の道が乱れては . . . 本文を読む
・宝亀四年773十一月二十日には行基大菩薩修行の院四十か所のうちの六院が荒廃しているので朝廷はこの六院に対し各田三町等を施入しています。これは「真筌秘典が永洽東流、金輪は寶位に恒齊北極に風雨順時に年穀豐稔にと願ってである」とされます。(続日本紀・宝亀四年773十一月壬申朔辛卯,敕:「故大僧正-行基法師,戒行具足,智德兼備.先代之所推仰,後生以為耳目.其修行之院,惣卌餘處.或先朝之日,有施入田,或本 . . . 本文を読む
「御室相承記」「長和入道親王(師明親王・性信・號大御室)、結縁灌頂の事・・万寿元年1024十一月二十日、甲辰、観音院において之を行ぜらる」性信入道親王は、平安時代中期の皇族・真言僧。三条天皇第4皇子。真言宗仁和寺の第二世門跡。通称は大御室。諱は師明、号は光明寿院、密号は金剛行。仁和寺の済信から伝法灌頂を受けた。高野山に参詣して、護摩を800余日間行い、高野山山上に灌頂院造営を発願した。1073年( . . . 本文を読む
理永は 後小松天皇第一皇女で「護渓理永女王」と諡号。
皇親系によれば、応永二十六年(1419)十一月廿日大聖寺入寺とされます。
(大聖寺は南北朝時代の北朝初代天皇光厳天皇の妃・無相定円禅尼が亡くなった後、その住まいであった「花の御所 . . . 本文を読む
「日本書紀・天武天皇五年(677)十一月」「甲申(廿日)、使ひを四方の国につかはして、金光明経・仁王経を説かしむ。」
(50年後の天平十三年(741)二月十四日、聖武天皇から「国分寺建立の詔」が出され、各国に七重塔を建て、『金光明最勝王経(金光明経)』と『妙法蓮華経(法華経)』を写経すること、自らも金字の『金光明最勝王経』を写し、塔ごとに納めるとされています。) . . . 本文を読む
Q,世間の名利を求めて祈ることはやめるべきか?密教では現世利益を説くではないか?A,定業は祈祷で転じ得たとしても保てない。かえって世間の愛着が増すのみで来世は地獄へ落ちる。祈るならば悟りを求めて祈れ、というのは世間の執着を断てとの意味である。しかしそうはいっても愚人は悟りを求めて祈ることなどおぼつかない、そこで密教では悟りへの入り口として現世利益の加持祈祷を行うのである。夢中問答集(無窓疎石)より . . . 本文を読む
ℚ、僧侶が堕落していますがそのような僧侶でも敬うべきでしょうか?A、我田引水ですが、堕落した僧侶でも敬うべき、というのが大師や道元禅師の教えです。正法眼蔵随聞記には「破戒僧であろうと僧を仰ぎ敬うべきである。」とあり、大師の秘蔵宝鑰には「・・人(僧侶)を謗するはすなわち法を謗するなり。法を謗るはすなわち人なり。人を謗し法を謗すれば定んで阿鼻獄に堕してさらに出期無し。むしろ日夜に十悪五逆をつくるとも一 . . . 本文を読む
十夜法要今日は増上寺で十夜法要が行われます。十夜法要は浄土宗で行われる行事です。浄土宗のホームページです。「10月から11月にかけて全国の浄土宗寺院でひろく行われる 念仏会 (ねんぶつえ) です。「お十夜」「十夜法要」「十夜講」「十夜念仏」などともいい、正しくは、「十日 十夜 (じゅうや) 法要」といいます。もともとは陰暦の10月5日の夜から15日の朝まで、10日10夜にわたる 法会 (ほうえ) . . . 本文を読む
大般涅槃経長壽品第四
(・「一切人中、天上地及び虚空の壽命大河は悉く如來の壽命海中に入る。是の故に如來の壽命は無量なり」、といい、「破戒壞正法の者を有るを見れば即ち應に驅遣呵責擧處すべし。若し善比丘、壞法者を見て、置きて驅遣呵責擧處せざれば、當に知るべし、是の人は佛法中の怨なり。若し能く驅遣呵責擧處せば、是れ我弟子眞の聲聞也」ともいい破法者には武力を用いよという。)
佛、復た諸 . . . 本文を読む
理観上人(1635から1693、高野山僧侶、幕命で尼崎の大覚寺、称名寺、布引山滝勝寺等を中興、阿字観作法、阿字観口決、天照大神御託宣記、等を著、)の「阿字観行者の日常の心得」から「一、阿字即ち自心、自心即ち阿字なり、阿字と自心と本来不二なりと観ずること常に亡失すべからず。二、身口意の三つ荒く持つべからざること。三、信心第一のこと。四、菩提心(覚りを求める心)第一のこと。五、慈悲心第一のこと。六、人 . . . 本文を読む