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福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

神仏一体でのご利益・・1

2017-07-30 | 頂いた現実の霊験
神仏一体でのご利益・・1 善悪因果集(蓮盛著、仏教説話集成、叢書江戸文庫16、国書刊行会)より 一、 伊勢大神宮利賞の事  寛文年中、山城国友岡村と言ふ処の者ども、伊勢講を取り立てあまた詣ける中に、ある女房、五歳になりける男子のありしを、道のわずらひを思ひて家に置きて出でけるに、此子跡にてあくがれ泣きて一日を経て死ににけり。父男は子の死にける事の悲しき上に、母が往向き、火の穢れ、いかなる難もあり . . . 本文を読む
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大師の入唐(桑原隲蔵)その6

2017-07-30 | 法話
(六)長安に於ける大師 大師が我が遣唐大使藤原葛野麻呂の一行に加つて、長安に到着された當初は、その一行と共に、支那政府から指定された宣陽坊の官宅に宿泊された。普通ならば皇城内の鴻臚寺の客館にでも就く筈であるのを、この時支那政府の都合で、我が一行は皇城外の宣陽坊の公館に安置されたものと見える。遣唐大使が所定の任務を果して、翌年の順宗の永貞元年、即ち我が延暦二十四年(西暦八〇五)の二月十日に長安を出發 . . . 本文を読む
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大師の入唐(桑原隲蔵)その5

2017-07-29 | 法話
唐時代の長安は周辺諸国から尊敬され朝貢を受けていました。それは唐の徳治主義と宗教・文化レベル(精神性)の高さによってでした。今日の宗教・文化を軽んじ、世界からその精神性で仰ぎ見られるチベット密教の国を蹂躙し続けているのみならず、東シナ海まで進出し、内外に粗暴な暴力を振いつつ゛けるやり方は中国の歴史を野蛮人のレベルに落とすもので後世に大恥を残し続けています。歴史を直視しなければならないのは中国の方で . . . 本文を読む
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大師の入唐(桑原隲蔵)その4

2017-07-28 | 法話
 (四)長安途中 我が大使大師の一行が福州から長安に往くのに、如何なる道筋を採られたかは明瞭でない。當時の記録にこの道筋のことが一切見えて居らぬ。されど私ども專門家の立場から申すと、交通道路は略一定して居るから、この一行のとられた道筋も大體の見當はつく。大師等は恐らく閩江びんこう の流を溯つて、今の南平縣・建安縣・浦城縣を經て、浙江省に入り、大體に於て錢塘江の流に沿うて、今の浙江省錢塘道杭縣即ち唐 . . . 本文を読む
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蓮の花について・・7

2017-07-27 | 諸経
蓮の花について・・7 最後に蓮華蔵世界としての「蓮の花」です。 東大寺の大仏様の連弁には蓮華が描かれておりこれは「蓮華蔵世界」という浄土の世界観を表しています。蓮華蔵世界を説く仏典には華厳経、梵網経などがあります。 ・華厳経の「蓮華蔵世界海」。華厳経では蓮華蔵世界海は,毘盧遮那仏が過去に行なった修行と願によって実現した清浄な世界であり,巨大な蓮華の中にあるとしています。 「大方廣佛華厳経・盧舎那仏 . . . 本文を読む
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大師の入唐(桑原隲蔵)その3

2017-07-27 | 法話
   (三)福建着港 大使の一行は他の友船と離れて、海上に在ること卅四日にして、八月十日に、唐の福州長溪縣赤岸鎭の海口に到着した。長溪縣は大體に於て今の福建省霞浦縣の地に當る。赤岸鎭とは今の霞浦縣の西郊に近く赤岸溪といふ河がある。その河畔に在つたものと想はれる。その附近の海口を赤岸港といふ。赤岸とはこの附近一帶赤土にて樹木少なき故に、かく名付けたのであらう。この方面は福建地方でも尤も海中に突出して . . . 本文を読む
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蓮の花について・・6

2017-07-26 | 諸経
蓮の花について・・6 密教の曼荼羅上のシンボルとしての蓮の花もあります。 密教辞典では「密教では(蓮華を)「理」の表徴として胎蔵界を意味して「智」の金剛界を表現する「月輪」に対する。・・・(胎蔵曼荼羅の蓮華部院について)如来の大悲の徳で三部のうち蓮華部に当たる。四智では妙観察智で衆生の心性は蓮華のように泥にも染まず本来清浄である意を覚らせるのが目的。」としてあります。 胎蔵曼荼羅の観音院について栂 . . . 本文を読む
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大師の入唐(桑原隲蔵)その2

2017-07-26 | 法話
(二)渡海 大師の入唐はその三十一歳の時で、正しく桓武天皇の延暦二十三年(西暦八〇四)に當る。この年の七月六日に、遣唐大使藤原葛野かどの麻呂の一行が、肥前國松浦郡田浦たのうらから唐へ渡ることとなつた。大師は橘逸勢はやなりと共に、藤原葛野麻呂の第一船に便乘いたし、天台の傳教大師は、判官菅原清公きよともの第二船に便乘いたした。ここで先以て申置かねばならぬことは、當時の日支間の航海は非常に危險で、今日で . . . 本文を読む
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福聚講 今日の言葉 

2017-07-25 | 法話
天地の恵みの歌 . . . 本文を読む
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蓮の花について・・5

2017-07-25 | 諸経
蓮の花について・・5 次に佛の功徳をあらわす象徴としての「蓮の花」があります。 摩訶般若波羅蜜経には「爾時、世尊は常身を以て此三千大千國土一切衆生に示す。是時首陀會天・梵衆天・他化自在天・化樂天・兜率陀天・夜摩天・三十三天・四天王天及び三千大千國土の人とは諸天花・天瓔珞・天澤香・天末香・青蓮花・赤蓮花・白蓮花・紅蓮花・天樹葉香を持つて仏所に詣で、是の諸天花乃至天樹葉香を佛上に散ず。」 摂大乗論 . . . 本文を読む
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大師の入唐(桑原隲蔵)その1

2017-07-25 | 法話
大師の入唐桑原隲蔵(京大教授内、藤湖南・狩野直喜とともに京都派東洋史学を確立)     (一)緒言 毎年この六月に、弘法大師降誕會が主催となり、東西の碩學を聘して講演會を開き、大師の遺風餘徳を偲ぶといふことは、極めて結構な企と思ふ。古人を尚友すと申して(孟子万章下に「・・其の書を読よむも、其の人ひとを知しらずして可かならんや。是ここを以もって其その世よを論ろんず。是これ尚友しょうゆうなり」とありま . . . 本文を読む
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蓮の花について・・4

2017-07-24 | 諸経
蓮の花について・・4 次に衆生の往生すべき浄土の荘厳として描くものがあります。 「妙法蓮華経・薬王菩薩本地品」に「もしこの薬王菩薩本地品を聞きて解了せんに死後安楽世界に生まれるべき也。その世界に世尊無量壽如来応供正等覚者は菩薩衆に囲繞せられて往し留まり保ちたまへり。かしこに蓮華蔵のうち獅子座の上に坐して生ずべし」 「入大乗論巻下」に「第十地の菩薩は摩醯首羅天王宮に生じ、宝蓮華王座に坐して成仏する、 . . . 本文を読む
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蓮の花について・・3

2017-07-23 | 諸経
蓮の花について・・3 もともと古代インドで蓮華は重要視されていたようです。「仏教大辞典」には「(ヒンズー教の経典」『マハーバーラタ』には天地開闢の始めヴィシュヌ天の臍より蓮華を生じ、華中に梵天ありて結跏趺坐し、万物を創造せりとなし、又ヴィシュヌおよびその妻ラクシュミーの表徴として蓮華を用いた」とあります。 しかし何といっても蓮は仏教の花です。 佛教では蓮華をいろいろの比喩をもって描いています。 . . . 本文を読む
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日本の自殺率はワースト6位という記事がありました

2017-07-23 | 頂いた現実の霊験
日本の自殺率はワースト6位という記事がありました。折角授かって今日まで生かされてきた命を絶たねばならないとは本当に痛ましい限りです。悔やんでも悔やみきれません。この福聚講も小泉構造改革で自殺者が3万人にも上ったのをなんとかしなくては・・・とおもい始めたのですがまったく焼石の水にもなっていません。、懺悔の極みです。非力を嘆くのみです。日本人は「祈る」という人間の根源的力を、明治維新の廃仏毀釈、マッカ . . . 本文を読む
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蓮の花について・・2

2017-07-22 | 頂いた現実の霊験
蓮の花について・・2 蓮は古来知識階級文人墨客に愛されてきました。 北宋の儒学者周敦頤も「愛蓮説」で蓮をめでています。この詩は漢文の時間で必ずでてきたものです。 「水陸草木の花、愛すべき者甚だ蕃(おほ)し。晋の陶淵明独り菊を愛す。 李唐自り来た世人甚だ牡丹を愛す。 予独り蓮の淤泥より出でて染まらず、清漣に濯はれて妖ならず、中通じ外直く、蔓あらず枝あらず、香遠くして益々清く、亭亭として浄く植(た)ち . . . 本文を読む
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