明治維新の失敗・・その7
明治維新の失敗・・その6
・「逝きし世の面影・渡辺京二」は幕末の西洋人の眼を通して、江戸期の日本がユートピアのような世界だった、がそれが滅ぼされようとしていたことを証明しています。「一つの文明が滅んだのである。一回かぎりの有機的な個性としての文明が滅んだのだ。それを江戸文明とよぶか徳川文明とよぶか、呼び名はどうでもいい。しかし、そのように呼びたくなるほど、われわれにとっ . . . 本文を読む
・[この法(真言密教)はすなわち諸仏の肝心、成仏の経路なり。国においては城郭たり、人においては膏腴(こうゆ・・衆生を安楽にして肥え太らせること)たり。この故に薄命(運命の恵みの薄い者)は名をも聞かず、重垢(心の垢の重い者)は入ることあたわず。(大師「御将来目録」)]・「冒地(ぼうぢ・・さとり)の得難きには非ず、この法(密教)に遭うことの易からざるなり(大師「性霊集 ・大唐神都青龍寺故三朝の国師潅頂 . . . 本文を読む
梅原は、明治維新は「佛」のみでなく「本当の神」をも亡ぼした。これが現在の日本人の神仏を失った姿の元凶である、と言っています、
梅原猛「歓喜する円空」
「円空は護法神を多く作って、日本の神々がすべて護法神となって仏法を護ることを願ったが(「飛州史」には円空の「我山岳に居て多年仏像を造り、其の地神を供養す」という言葉が残っています)、以後、仏法を排斥する神の学、国学というものが起こり、明治維新を迎 . . . 本文を読む
「・我々の民族的悲劇太平洋戦争敗戦の事実の依って来る原因を検討していくとき、この民族の悲劇の原因はまさに明治維新そのものに胚胎していることを発見する。・・明治維新が、封建制度を清算して鎖国の時代錯誤を解くという、正当な順序に出ることができないで、外国の圧力に屈し、鎖国の国策変更を迫られて封建制度を放棄せざるを得なかったのであるが、その革命を遂行するに際し、どうしても首尾一貫した指導理念を発見するこ . . . 本文を読む
今日は六斎日です。六斎日とは、毎月8日・14日・15日・23日・29日・30日で、在家信者が八斎戒(不殺生、 不倫盗、 不淫、. 不妄語、 不飲酒、 不聴歌舞、 不坐広床戒、 非時食戒)を護る事を言います。「塵添壒嚢鈔」には「この日は最も善を修めるべき日であるということは、経論に見えている。日本では敏達天皇の七年(578)に太子が始めて奏聞して六斎日には殺生を止めるようにされた。六斎日は大智度論で . . . 本文を読む
今日は初不動です。成田山、高幡不動、川崎大師,高尾山、大山不動等では法要が行われます。
お不動様の霊験も有難いものです。不動明王利益和讃です。
「不動明王利益和讃
南無や大聖不動尊 諸尊の誓願多き中
ことにこの大明王は 三世の契約為しめて
過去と現在未来まで 衆生を導きおはします
そもそも母の胎内に 五体の具足し給うも
大慈大悲と憐れみて 精心あたえ給うもの
この明王の御本誓 かかる證據は . . . 本文を読む
明治維新の失敗その4、日本人の「魂・徳性」を忘れて浅薄な「知識・技術」に走った。
(参考4、「人間教育をわすれた明治の失敗」安岡正篤
「・・明治・大正・昭和にかけての学校教育というものが残念ながら人間教育(人間の本質的要素である徳性も磨くこと)をお留守にしてしまった。専ら知識教育・技術教育になってしまったのであります。
明治時代はまだ旧幕府以来の余徳でいわば先祖の財産で暮らせたように、それほど . . . 本文を読む
明治維新の失敗その3、参考3、南方熊楠は「神社合祀に関する意見」で、「神社合祀は、第一に敬神思想を薄うし、第二、民の和融を妨げ、第三、地方の凋落を来たし、第四、人情風俗を害し、第五、愛郷心と愛国心を減じ、第六、治安、民利を損じ、第七、史蹟、古伝を亡ぼし、第八、学術上貴重の天然紀念物を滅却す。
当局はかくまで百方に大害ある合祀を奨励して、一方には愛国心、敬神思想を鼓吹し、鋭意国家の日進を謀ると . . . 本文を読む
明治維新の失敗・・4
昭和6年に安岡正篤がつくった「日本農士学校設立の趣旨」なる一文があります。
明治政府の教育政策が卑屈な功利主義の国民を造っているといっています。
「日本農士学校設立の趣旨
人間に取って教育ほど大切なもののないことは言ふまでもない。国家の命運も国民の教育の裡に存すると古人も申して居る。真に人を救ひ世を正すには、結局教育に須たねばならぬ。然るにその大切な教育は今日如何なる . . . 本文を読む
明治維新の失敗その2(参考2、
滝川政次郎『日本人の歴史』「・・廃仏毀釈は明治政府の犯した最大の罪悪であって日本社会における人心の頽廃、道義心の欠如はここに淵源を発している。仏教と絶縁した神道は原始信仰に戻らざるを得ないが、ドクトリンを持たない原始信仰は民俗学の対象とはなっても文明人の信仰とはなりえない。故に神仏の分離即ち信仰の喪失となって日本人はその人格の骨格を失い、道義心の基盤をなくしてしまっ . . . 本文を読む
「礼記-祭義」に鬼神の定義がありました。
「礼記-祭義」
「宰我(さいが)曰く、
吾れ鬼神の名を聞きて、而して其の謂ふ所を知らず、と。
子曰く、
気は、神の盛んなるなり。 魄はくは、鬼の盛んなるなり。
鬼と神とを合するは、教の至りなり。
衆生は必ず死し、死さば必ず土へと帰す。
此れを之れ鬼と謂ふ。
骨肉は下に斃れて陰ひそかに野の土と為り、其の気は上に発揚し、昭明しょうめいし、焄蒿 . . . 本文を読む
今日は慶応4年1月1日(1868年1月25日)で明治元年とされる日です。そして丁度明治維新150年となります。
この機会に、明治維新は日本の基礎を破壊する大蛮行(1、神仏分離。2、知識偏重教育)を犯したこと、明治以来の相次ぐ大戦争・大地震はこの大蛮行が日本の国体を破壊しているためであることをまず反省しておかねばなりません。
明治維新の失敗その1、 神仏分離、廃仏毀釈、修験廃止の大罪悪を犯した。そ . . . 本文を読む
今日は六斎日です。六斎日とは、毎月8日・14日・15日・23日・29日・30日で、在家信者が八斎戒(不殺生、 不倫盗、 不淫、. 不妄語、 不飲酒、 不聴歌舞、 不坐広床戒、 非時食戒)を護る事を言います。「塵添壒嚢鈔」には「この日は最も善を修めるべき日であるということは、経論に見えている。日本では敏達天皇の七年(578)に太子が始めて奏聞して六斎日には殺生を止めるようにされた。六斎日は大智度論で . . . 本文を読む