今日は弘法大師が綜芸種智院を開かれた日です。大師は天長5年12月15日(829年1月23日)、綜合的庶民教育を目的に、藤原三守から譲り受けた京都の左京九条の邸宅に綜芸種智院を開設されました。大師の「綜芸種智院式並に序」(以下にあり)では「・・肆 に綜藝種智院を建てて、 普 く三敎 を藏めて 諸 の能者を招く。 冀 ふ所は三曜炳著にして昏夜を迷衢に照らし、五 乘 を鑣 を竝べて群庶を覺苑に駈らん。」 . . . 本文を読む
御即位灌頂 冨田斆純(11代豊山派管長)等より・・・6
第七章、智拳印
先に御即位灌頂の印明は大日如来の印なるや一字金輪佛頂の印なるやを問題提起したがこれが御即位灌頂の重大事である。元来仏教においては国王を五種に分かつ。金輪王・銀輪王・銅輪王・鉄輪王・粟散王である(無量義經等)。粟散王とは粟を散らしたように所々にたくさんある王といふことである。・・この中で金輪王が最高であるから日本でも仏教者は天皇 . . . 本文を読む
御即位灌頂 冨田斆純(11代豊山派管長)等より・・・3
(第三章略)
第四章、皇室と密教
・・上代は皇室の仏教といったほうがよいくらいである。・・聖徳太子は十七条の憲法を定められて、「二に曰わく、篤(あつ)く三宝(さんぼう)を敬え。三宝とは仏と法と僧となり、則(すなわ)ち四生(ししょう)の終帰、万国の極宗(ごくしゅう)なり。何(いず)れの世、何れの人かこの法を貴ばざる。人尤(はなは)だ悪(あ)しき . . . 本文を読む
折口信夫「大乗祭の本義」に「日本紀の敏達天皇の条を見ると、天皇霊といふ語が見えて居る(注)。此は、天子様としての威力の根元の魂といふ事で、此魂を附けると、天子様としての威力が生ずる。此が、冬祭りである。」とあります。折口は天皇は「天皇霊」すなわち「瓊瓊杵尊の魂を代々受け継ぐことによりその霊力を保持されてきたといいます。」
注、
日本書紀、敏達天皇「・・十年春二月蝦夷【えぞ】数千【すせん】辺境を寇 . . . 本文を読む
Q,十八空とは
A、大智度論巻四十六に在ります。
復次に須菩提。菩薩摩訶薩に復た摩訶衍あり。所謂、内空・外空・内外空・空空・大空・第一義空・有爲空・無爲空・畢竟空・無始空・散空・性空・自相空・諸法空・不可得空・無法空・有法空・無法有法空なり。須菩提、佛に白して言さく。「何等をか内空となすや」。佛言く。「内法とは眼耳鼻舌身意に名ずく。眼の眼とすは空なり、常に非ず滅する故なり。何以故。性として自ら . . . 本文を読む
矛盾論④-2
現宇宙の全寿命の間に1回生命が誕生する確率は10の20乗分の1である。すなわちこの宇宙が生死を100億の100億倍繰り返してやっと1回程度生命の誕生があった。従って現宇宙に生物がいるのは地球のみということになる。全くの奇跡である。・・・
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永山博士の「矛盾論 第4回」その1
をお届けします
「進化、変化、進歩を決定的に分かつエッセンスは何か。それは進化機構要件のNo.1に掲げた自己複製である。わけても「自己」である。「自己」をどう定義するか。これは哲学、社会学、文学、神学などの人文系諸学術にも通底する難問であった。・・・」 . . . 本文を読む