「・・衆生を度せんが為の故にとは、三世の諸仏先ず兜率天に居して然して後に閻浮に下りて衆生を度したまふ。高祖大師も其の通軌に任せて彼の天に居し下生を五十六億余の後に契りたまふ。賢を見ては斉しからんことを思ふべし。我等何ぞ仏祖の玄風を慕はざらんや。是に依りて彼の天に生じて閻浮の衆生を度せんと欲ふ。無始以来生々の恩所幾許ぞ。塵滴も譬とするに足らず。我がために悪を造りて多く三途に堕在せり。我に非んは誰か能 . . . 本文を読む
千手千眼觀世音菩薩廣大圓滿無礙大悲心陀羅尼經 唐西天竺沙門伽梵達摩譯 如是我聞、一時釋迦牟尼佛、補陀落迦山の觀世音宮殿寶莊嚴道場中に在し寶師子座に坐す。其座は純に無量雜摩尼寶を以って莊嚴し、百寶幢旛周匝懸列せり。爾時如來彼の座上において將に總持陀羅尼を演説せんと欲したまふが故に、無央數の菩薩摩訶薩と倶なりき。其名を曰く、總持王菩薩・寶王菩薩・藥王菩薩・藥上菩薩・觀世音菩 . . . 本文を読む