『手が欲しい』坂村真民
「目の見えない子が描いたお母さんという絵には
いくつもの手がかいてあった
それを見たときわたくしは
千手観音さまの実在をはっきりと知った
それ以来あの一本一本の手が
いきいきと生きて見えるようになった
異様なおん姿が少しも異様でなく
真実のおん姿に見えるようになった
ああわたくしも千の手が欲しい・・・」 . . . 本文を読む
「祈りの心」という横田南嶺円覚寺管長様の動画がありました。
1年前の動画ですがあたかも今の新型コロナ騒動を言い当てているかの如きお話です。
「現代人は『おそれ』を忘れている。その結果『祈ること』も忘れている」という趣旨のお話を坂村真民の詩を引用したり自分の話としてユーモアを交え凡人向けにわかりやすくお話しくださっています。現代にもこういう高僧が生きておられることに対して仏様のお計らいに感謝する . . . 本文を読む
古来、人々は多くの災害疫病に遭いその都度筆舌に尽しがたい深刻な被害を出してきました。
こういう不条理をどう考えるか、いつも心が張り裂けそうになります。
1、こういうとき、経典をみると繰り返し衆生の心が国土を清らかにする(安泰にする)と書いてあります。維摩経には有名な『衆生浄きが故に国土清し』という句があります。不空三蔵訳「仏説大孔雀明王画像壇場儀軌」には「世間に災害・戦争・飢饉・旱・病気・悩み . . . 本文を読む
諸経では仏法興隆が疾疫防止に大切と説いています。
金光明経では「(金光明経をおろそかにすれば)疫病流行し・・・人民諸の苦悩を受けて、土地として所楽の処有ること無けん」といい(注1)、大集経にも「仏法が衰えれば国に疫病が流行る」と言っています(注2)。
(注1)金光明経「其の国土に於て此の経有りと雖も未だ嘗て流布せしめず。捨離の心を生じて聴聞せんことを楽はず、亦供養し尊重し讃歎せず。四部の衆、持 . . . 本文を読む
今日は間人皇后追善の為に僧侶を三百三十人得度させた日です。昔は天皇陛下も得度が功徳があると知っておられたのです。
(日本書紀、天智天皇四年(665)の所に「 二月二十五日 間人大后薨りましぬ。三月 一日 間人大后の為に、三百三十人を度せしむ。」)
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