「愚迷発心集」に粛然と私の襟を正さしめる語がありました。「滅罪生善の志、心と事と調はず、発心修行の計、内と外と共に乖けり(自分もまさにこれです)。無益の語を囂(かしがまし)くすと云ども出世の事(俗世を離れた世界)をば論ずること無し。他人の短をば語ると云へども身の上の過を顧ず。自人目(ひとめ)を慎むと云ども全く冥の照覧を忘ぬ。(他人の評価は気にするが目に見えない世界からの評価は気にしない。「冥とは、 . . . 本文を読む
「額突く」お参りの勧め
仏典ではお釈迦様の前に出れば誰もが五体投地をしています。「額突く」のはこの略形態です。ましてや立ったままお釈迦様を拝んだなどという例はありません。
そうすれば現在われわれがお寺でボーっと立ったまま拝んでいるのは全く不謹慎ということになります。
1、昔はお参りはぬかずくのが当たり前でした。以下古典の例を少し出しておきます。
・「更級日記」「等身に薬師仏をつくりて、 手 . . . 本文を読む
沙石集で「以我功德力。如來加持力。及以法界力」を上手く譬えていました。釘抜の棹が如來加持力、支点から先のくぎを挟むところが法界力、押す手が我功德力であり、これでどんな重い罪業でも除くことができる、というのです。沙石集「眞言ハ以我功德力。如來加持力。及以法界力トテ。三力也。コレヲ譬ヘバ。釘拔ノサヲハ。如來ノ加持力。坐ハ法界力。我手ハ。以我功德力ナリ。釘拔ノヨリアヒテ。大ナル釘ヲ。ヤスクヌクガ如シ。重 . . . 本文を読む
釈宗演「観音経講話」にあった観音様の歌です帰命頂礼観世音昔は勝法明如来(正法明如来のこと、千光眼観自在陀羅尼経に「我往昔の時を念ずるに、観自在菩薩は我が前に於いて成仏し,号して正法明といい、十号具足す。我かの時に於いて彼の佛のために下りて苦行の弟子となり、その教化を蒙りて今成仏することを得たり。十方の如来はみな観自在の教化の力によるがゆえに妙国土に於いて無上道を得て妙法輪を転ず、この故に汝ら疑惑を . . . 本文を読む
釈宗演「観音経講話」にあった観音様の歌です帰命頂礼観世音昔は勝法明如来(正法明如来のこと、千光眼観自在陀羅尼経に「我往昔の時を念ずるに、観自在菩薩は我が前に於いて成仏し,号して正法明といい、十号具足す。我かの時に於いて彼の佛のために下りて苦行の弟子となり、その教化を蒙りて今成仏することを得たり。十方の如来はみな観自在の教化の力によるがゆえに妙国土に於いて無上道を得て妙法輪を転ず、この故に汝ら疑惑を . . . 本文を読む
史料綜覧 巻七 / 永享元年(1429)十二月三日条
「三日 (足利)義教 室町第に不動子法を修し 又諸門跡をして二星合を祈禳せしむ」
当時は「二星合」、「三星合」などといって、水星、金星、火星、木星、土星のうち、複数の星が近づいて見えたり、集まって見えたりする現象は有事の前触れとして恐れられました。この頃は特に重大事件は有りませんでした。 . . . 本文を読む
2021年の初午は、2021年2月3日(水)です。
・稲荷社の本社である伏見稲荷神社のご祭神・宇迦御霊神が伊奈利山へ降りたたれた日が和銅四年二月十一日壬午であったとされ、この日が初午であったことから、全国で午の日に稲荷社を祀るとされます。(「二十二社註式」「元明天皇和銅四年辛亥、始顕坐伊奈利山三箇峰平処、是秦氏祖中家等、抜木殖蘇也、秦氏人等為禰宜祝供仕春秋祭、依其霊験有被奉臨時御幣」)
・「神 . . . 本文を読む
靖国神社今月の社頭掲示です。http://www.yasukuni.or.jp/assets/bulletins/50.jpg
陸軍上等兵 丸山七郎命 昭和19年7月18日、マリアナ諸島にて戦死。京都市出身32歳。
「妻への手紙」「・・夜子供達を寝冷えさせない様気を付けよ・・・」としています。何人か子供さんがいたことでしょう。その子たちを遠く南洋の地で思いやりつつ死んでいった気持ちは想像を絶し . . . 本文を読む
一日は定光佛・熱田大明神・妙見様・天神と地神の日定光佛は「三十日秘仏」による。熱田大明神(本地は大日如来。「禁闕守護の三十番神三十番神」による。)天神・地神は「我が国守護の三十番神」による。天神はあまつかみ、地神はくにつかみ。 . . . 本文を読む
今日2月1日は「三宝興隆の詔」が発せられた日です。日本書紀に「推古二年春二月丙寅朔、詔皇太子及大臣令興隆三寶。是時、諸臣連等各爲君親之恩競造佛舍、卽是謂寺焉」とあえります。国家として仏法僧の三宝を骨にすると天皇が宣言された日です。これにより日本国の背骨は仏教となったのです。 . . . 本文を読む