Fukunosukeです。
テート美術館展に行ってきました。場所は国立新美術館です。
テート美術館所蔵品の中から、光をテーマに古典から現代美術まで様々な作品を集めた企画展だそうです。
陽光の中に立つ天使(ジョゼフ・ウィリアム・マロード・ターナー)。
いきなりターナー。素晴らしい。見たかったターナーです(ターナーもいろいろあるので)。
ポンペイとヘルクラネウムの崩壊(ジョン・マーティン)。洞窟とか地下世界の絵みたいですが、空が噴火の雲に覆われているのです。
変態的に細かい描きこみ。鬼気迫る迫力です。ちゃんと噴火の光に照らされていることが分かる。
露に濡れたハリエニシダ(ジョン・エヴァレット・ミレイ)。
本当に森の奥が光っているみたいです。写真に撮るとなおの事違いが分からない。
私の妻の庭(ジョン・ヤング=ハンター)。白く光る美しい妻、その妻は自分の庭でクジャクを飼っている、その絵を飾る額は見たことないくらい重厚。どこに感想を持って行っていいのかわからない(笑)
ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡(ジョン・ブレット)。視点の位置が本当に崖の上から見た海の景色になっています。すごい。
ペールオレンジと緑の黄昏ーバルパライソ(ジェームズ・アボット・マクニール・ホイッスラー)。実際に見ると大気中の水蒸気で少し霞んだような空気感があって、夕方の静けさだけでなく、気温や湿度まで感じられるような作品です。
エプト川のポプラ並木(クロード・モネ)
室内、床に映る陽光(ハマスホイ)。ハマスホイの絵はずっと見たかった。床に差し込む光、光の反射で室内の空気がふわっと明るさを増している感じがわかります。こういうものが人の手で描けるのですね。
室内(ハマスホイ)。テーブルのエッジのハイライトと額の上下のハイライトが呼応しています。額もこの絵の一部というか、額を窓枠として室内をのぞき込んでいる様な感じ。しんとした静けさ。絵を見ているのに、その音(無音)を聞こうと思わず耳を澄ましてしまう感じ。
スウィング(ワシリー・カンディンスキー)。これも光だったとは(笑)
ナタラージャ(ブリジット・ライリー)
星くずの素粒子(オラファー・エリアソン)
hiyokoも楽しく美術鑑賞しました。
撮影はできなかったのですが、レイマー、ブルー(ジェームズ・タレル)のインスタレーションに一番感動しました(展覧会HPを参照ください)。
最近の展覧会ではなかなか面白かったです。光という主題で古典から現代アートまでを総覧できるって面白い。行ける人は是非。
ついでに蔡國強展も梯子しました。
おお、中華的な何か。
やっぱりこの人は爆破アーティスト。
これ系が有名ですよね。
というか花火師に近いかも。
これなんか僕は好きですけどね。
なかなか充実した美術展二つでした。近頃の美術展は小難しくなくていいですよね。