おれはここで生きている

■味乃家 魚野川■新潟県魚沼市下島70-1 定休日 水曜日
死ぬまで生きる のらりくらりのなんでもありのガクさん

叔父へ見舞いに行く

2007-12-07 23:01:33 | Weblog
曇り空で時折雨交じり。
雪が降らないだけラッキー。
金曜日で忙しいけど親方から叔父に見舞いを頼まれていたのと、一回も入院したのに顔出しもしてなかったから市場の途中だけど出かけた。
コックコートの上にカーデガンを引っ掛けてジャンバーを着ただけ、そして白い調理用の長靴を履いていった。
こんな格好は僕だけであった。
新しく出来た中央病院は広くてどこに行けばいいのかわからなかった。
とりあえずトイレで洋式を選んで入った。
座って用を足すと流すのに大便用しかない、アレーと思ったが店と違って両性用を使ってなかったのだった。
当然両者は男性のみ。
店は男性用でもどちらもついいている。
水道屋にはめられたと冗談をつぶやいた。
そんなことを言っているのは核心に触れるのが不安だったからだ。
病室に入ると叔父は新聞を読んでいた。
やせて骨皮になっていた。
もう無くなりそうだよといって手を見せてくれた。
何処かのミイラが活きているみたい。
そして4-5日したら担当医が手当てしてくれて、ものが食べられるようになったら体力が付き、癌に打ち勝つことが出来る。
そしたら又店に旨いものを食べに行くからと希望を込めて力強く言った。
僕は最後は自分で自分の幕は引きたいと思っていたけど、叔父の姿に接したら凄い感動を受けた。
最後の最後まで自分人生に向き合わなければいけないのだなーと実感した。
木の子取りの話と、叔父が退院するまで叔父の縄張りできのこを採る事を言った。
モルヒネが効いているのでたいした苦痛は感じないらしく、時折笑みが見えたり、もっと話したそうだったが、別れを告げてきた。
まだ会いに行きたいけど、もうこれが最後かもしれないと思いながら、涙ぐみながらみぞれ降る道を急いだ。
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コメント
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