嵐の中海に仕入れに行く

花金なのに予約が無い。
朝からハマグリ採りと、そして金ちゃんファミリーも仲間になってと思ってたら秘密の団体がお昼を食べに来た。
市場は注文で済まし、娘と病院にいった。
検査が多く時間がかかりお昼の予約はてんやわんや。
ハマグリの味噌汁、牛肉団子と夏野菜の煮物、地メジのぬた、はぐら瓜とミョウガの和風ピクルス、海老と夏野菜の天ぷら、牛肉と夏野菜のマリネ、それにご飯をつけて千二百円。
ピザもサービス。
儲かったかどうか不明。
昼定食は新サンマ。
後は頼んで海に蛤採り。
先発のキンちゃんが電話して来て、突風が吹き雨が降ってきた。
四個しか取れないのでやめた。
後は寺泊を回って帰るといった。
やる気満々だったので当然行った。
コンビニで新聞を見たらちょうど満潮になる時間だった。
それでもあきらめず海に入った。
沖は白波が立ち、打ち寄せる波が堤防を乗り越えていた。
根性で予定の四分の一は確保した。
あまりのことなのかかもめが二羽近くに浮かんで見つめていた。

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狛江市の子供達がやってきた

毎日晴れ。
昨日は誕生日だった。
それで前の日に気になる小出の飲み屋にアッシー君と板長で偵察バースデー　イブパーテーにいった。
お金のある人が作ったらしい店舗。
造りに合わないのか合うのか分からないが、不思議な三十年前が見え隠れするメニュー。
板長が耳元でこれじゃねと呟いた。
それから入船に行った。
つまみはキュウリの一本付け。
キンちゃんにおごってもらった。
翌日は叉突然休業。
伊豆から磯谷さんもやってきた。
当然ハマグリ採り。
娘と総勢五人。
水も冷たくなく連続七時間浸かりっぱなし。
たっぷり取れたが水から上がったら立てない状態。
疲労と、浮力がなくなった分重力が一気に掛かってしまった為。
海の中でもうすぐ狛江の子供達がやってくる頃だと遠く山の向こうの雲が湧く店の辺りを眺めて、考えていた。
草は刈ったし、川に下りる木の足場も作ったし、群れている小魚は天然鮎だからまず眺めてくださいと伝言しておいたし。
ハグロトンボもギンヤンマもオニヤンマ見てねとも言った。
ハマグリ採りの魅力にはまってしまって、帰ることが出来なかった。
店に戻りハマグリの泥だし、ビールで乾杯。
母が大勢の子供達が来て、川で遊んで嬉しそうだったといってくれた。
出迎えなかった負い目も少し無くなった様な気がした。
早めに寝て、朝だと思ったら十二時で、叉寝なおした。
朝、磯谷さんと市場に行った。
ジャガイモと玉葱の高い事。
大きなスイかも買った。
地メジマグロを買った。
兜焼きにして有ったので目玉を食べようとしたら、女将の土産だからと板長に止められてしまった。



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店の横の大沢川に天然鮎が群泳してる

快晴で大沢川の水量も落ち、川底が見える。
この前水藻を駆除したのに、叉少しづつ増え始めてきた。
でも石が黒く磨かれて型は小ぶりだが天然鮎が群舞している。
物質的には貧乏だが、鮎の泳ぐのを見ていると周りの豊かな自然も景観もすべて自分の物の様な気がして心弾んでくる。
看板を書こう。
静かに川を覗いて、天然鮎が泳いでいるよ。


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朝食トマト

霧に覆われて起きたときは予報が外れて雨なのかと思うほど暗かった。
店に着きスープを仕掛けて母の朝食のトマトやメロンを切ってる頃にはだいぶ霧が薄くなり白い太陽が見え始めた。
母には大きな完熟トマトを出したが、外の空気を吸いながら店の小さな菜園に行く。
黄色のトマトがなっていて、この頃のお天気で熟すのが早くなった。
農薬は使わないのでもぎ取って朝飯前に食べるのが日課になっている。
毎年親方がお前が朝食べるトマトだといって植えておいてくれる。
あまり体調を崩さず夏を乗り切れるのは親方のトマトがあるのかもしれない。
やっとお盆の忙しさがピークを越え自分や周りが見えてきた。
年老いたハイエナがほえまくっていたようなお盆であった。
いつもとは違うお盆であったと板長が言ってたが、天地人や経済が絡んだ始めてのお盆。
でもいつもながら周りの人たちに助けてもらってやっている。


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天然鮎の天ぷら

久しぶりに快晴と呼べる青空。
お盆の日曜日、てんてこ舞い。
昨日はお昼が食べれなかったので今日は店を閉めて食べた。
ハマグリが好評で秘密の場所を教えてしまった。
埼玉から採りに来るらしい。
蕎麦も一杯打ち手がべろべろ。
昨日まで県外者だったのが今日は地元の車が圧倒的。
胸をなでおろす。
お客さんが帰り、自分達の盆休みをやってるように感じた。
山ちゃんに頼み、てんぷら用の小鮎を専門にとってもらうことにした。
冷水病のせいか、鮎が採れずに弱った先から鷺たちの餌になっているらしい。


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お盆日和に恵まれて

夜はすっかり涼しくなって、虫の音が心地よい。
疲れてしまって眠れずテレビに付き合ってしまった。
大きなお天道様の天気予報に快晴をイメージしたが、東の空を残してムラ雲がびっしり。
魚野川の上が前線の境になっている。
やがてムラ雲も切れ切れになって青空が多くなってきた。
昨日は人手が足りなくてずいぶんお客様をお断りしてしまった。
貯金みたいに暇の日に来ていただければいいのだが。
美味しかったといって替えてくれるお客さんが多かったが、きっと気に入らなかった人達はもう来なかったからだ。
出来れば一人一人に全力投球をしたいのだが。


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自宅の玄関のひさしにスズメバチの巣が

やっと青空、プルーンの実がお日様に輝き川風にゆれている。
暦の上では秋になってしまった。
暑い夏はトンビマイタケが採れたり、鮎も大きくなったりするのに、今年は小さいまま。
マキ小屋のスズメバチの巣も中々大きくならない所を見るとやはり冷夏の影響なのだろうか。
時折巣から飛び立って行く働き蜂が見えるだけ。
大沢川に今年も鮎が上ってきた。
先月水草を抜き取っておいた川底の小石が黒くなり、じっと見ていると小さな鮎がコケを食んでいた。
やはりこれも小さい。
餌の珪藻が日光不足で大きくならないのではないだろうか。
ところが自宅の玄関のヒサに住み着いたスズメバチは活発で常に数匹が出入りしている。
キンちゃんに相談したらもう少し大きくなってから捕まえて食べようということになっていたのに、巣の真下のガスのメーターの交換時期が来て、業者が何とかしてと言い出した。
二人で観察したが屋根を壊さなければ捕獲が出来ないとの結論になった。
残念ながらキンチョールで駆除しなければならない。
店と自宅両方巣ができるなど蜂に気に入られてる環境なのだろうか。


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日本丸にさよならを言った

休みなのに蕎麦のお客さんが来た。
板長が間違って受けてしまったで自分一人でやることに準備をして、冷蔵庫を覗いたら前の日のてんぷら用のイカが残っていた。
蕎麦を打って待っているとやってきた。
里帰りの兄弟が集まったので蕎麦を食べようということになったらしい。
湯之谷の薬師蕎麦屋に電話したら休みだからと断られてしまったらしい。
もぞくの酢の物と枝豆を出しイカの天ぷらは残り物だからサービスといって出した。
イカは美味かったというので只だから余計美味く感じたのではと余計な事を言ってしまった。
アユが食べたいといわれたけど間に合わないので地元の天然ハマグリを勧めた。
蛤はお代わりをしてくれて、いざ勘定になると、金額を見て安いと言い、休みの日にすまなかった、釣り銭はチップといっておいていった。
チップは７６００円。
大金持ちと礼を言うとまあなと帰って行った。
海に行くと日本丸がエンジンをかけていた。
昨日より人が多く何かイベントでもあるのか探ってみたら、どうも出航らしい。
遠くから手を振って眺めていた。
夕日に染まりながらハマグリ採り。


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休みの朝食

お盆に交代で休むと支障をきたすので、まとまって休み、お盆を乗り切ろうと今日休んだ。
板長のミスで蕎麦を食べるグループを受けてしまった。
のんびり朝食を取って窓から雲の輝くのを眺めている。
ハマグリを差し上げたお客さんがピザを買いに来て差し入れた紫蘇の実の三升漬けとラッキョ漬け。
ハマグリの味噌汁にスイカ。
韃靼蕎麦の牛乳割り。
仕事が終わったらセミの鳴く、輝く白い雲と緑が広がる田舎のハイウエーを飛ばして海に行く。
昨日は夕日が海に近づいたら雲に覆われてしまったが、日本海に沈む太陽を眺めてみたい。
遠い夏の日のように。
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不定休の休業

青空に雲が輝いて浮かんでいる。
昨日は久しぶりに雲の中に青空を見つけたとはしゃいでいたのが嘘のようで、店の周りのコシヒカリの稲穂も嬉しそうに見える。
どうゆうわけかこの夏の休みはお天気がいい。
高い空の隅に筋雲が見えるのは明日から雨を運ぶ前線の兆し。
駒ケ岳の周りにはまだ雲が張り付き時折夏山に衣替えした山頂が顔をだす。
雪渓もきっとなくなっているのだろう。
蕎麦を打って予約の人達にお昼を出せばやることは一杯有るけど一応休み。
キンちゃんもハマグリの魅力に負けて海に行きたいと電話してきた。
娘は海に行きたくないと言い出し少し困っている。
しげちゃんやキンちゃんにハマグリ方程式を教えなければいけないのに。


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