かつても今も火だるまの故郷

伊豆に行って来ましたが、今日の投稿は自然科学系のネタ。改めて、故郷伊豆は日本を代表する火山帯の
一つであることを認識させられました。

ここは天城越えの出発点でもある名瀑、浄蓮の滝。伊豆半島がひょっこりひょうたん島のように海を越えてやってきて
本州にぶつかり始めたのが100万年くらい前。その後富士山や天城山が形成される激しい火山活動が20万年くらい前まで
続きましたが、その結果の一つが滝の右側に見える柱状節理。地下のマグマが冷え固まったまま地上に露出した火山の根です。




伊豆半島は火山だらけですが、富士山、箱根、伊東火山群、大島、三宅島、八丈島などはすべて活火山です。




蛇石火山に来ました。




噴火したのは130万年前というから古い火山ですが、当時はここは火口の中か縁あたりでしょう。





ここは伊豆半島南端の南崎火山からの溶岩流。火山ですから珍しくありませんが、生々しいです。




ここにもすごい火山の根（柱状節理）が露出しています。中木という村落。




その南崎火山の山麓の一部または火口付近です。古い火山なので火口とかははっきりと確認できないそうです。




南崎火山の溶岩流が海底に形成した溶岩台地が隆起した島。




そういったものを一望できる丘は今は平和な観光スポット。カップルが打つ鐘が立っています。




これらの火山活動は100万年以上も前のものですが、未だに南伊豆では豊富な温泉が湧いています。小学生の頃、
冬の用水路に熱帯魚のグッピーが泳いだり、海岸から湯気が立ち上っていました。マグマがすぐ下にある証拠ですね。
マントル対流によって生じる摩擦熱が今も供給され続けている証拠だとすると石川さゆりの天城越えは決して大げさな
歌詞ではない事を実感します。