「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ステップ6 (3)

2009年08月25日 21時28分42秒 | 「BPDのABC」より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59585323.html からの続き)

 幼児虐待を受けた人は、

 人との間に 強固な壁を作って 自分を守ろうとするかもしれません。

 逆に、 過度に開放的になって、

 不特定多数との性的関係に 身を投じてしまうかもしれません。

 虐待を経験する子供は 苦痛を免れるため、

 自分の辛い感情は間違っている, または重要ではないと 学習してしまいます。

 目の前の虐待から 逃れて生き延びるために、

 健常な発達段階を 踏むことができず、

 アイデンティティの発達に 問題を抱えることになります。

 個人的境界がないと、 次のような防衛機制が 生じてきてしまいます。

 人をコントロールする, 引きこもり, 非難, 正当化,

 完全主義, 二分思考, 強迫 など。

 感情の触れ合いや コミュニケーションを避けてしまいます。

 non-BPDの人が 個人的境界が薄弱な場合は、 BPDの人とは逆に、

 人の言動に 自分が責任を感じすぎる 傾向があります。

 多くのケースでは、 子供時代に

 親や他の人の世話係として 期待されていました。

 自分の気持ちを 押し殺して、

 他の人たちの責任を 引き受けることを学んでしまった 場合が多いのです。

 大半のnon-BPDの人は、

 BPDの人の ネガティブな反応を 挑発すようなことをしないようにします。

 BPDの人は、 non-BPDの人のほうが

 利己的, 無責任, 思いやりがないと 思わせることに長けています。

 それは 自分の苦痛を減ずるために、

 BPDの人が唯一 知っている方法なのです。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(続く)
 
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