「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

巻き込まれないようにすること

2009年08月09日 21時47分59秒 | 「BPD家族会」
 
 今日 「BPD家族の会」 に 参加してきました。

 BPDである子の言動に どうしたらいいか困っているという人に、

 僕は 次のようなことを話しました。

 僕が彼女 (心子) と付き合っていたとき 一番心がけていたのは、

 自分を保つということでした。

 巻き込まれないようにすること, 動じないようにすることです。

 彼女に何か言われても、 それは BPDがさせていることであって、

 彼女の本心でもないし、 彼女の僕に対する批判は 客観的事実でもありません。

 彼女の言うことを 真に受けて、

 怒ったり落ち込んだりして 共倒れになっては、 彼女のためにもなりません。

 こちらが安定していなければ、 彼女を支えることも できないのだから。

 むしろ、 こちらを攻撃しなければ 立っていられない, 存在していられない、

 彼女の心の苦しさを 理解することが、 自分を保つ助けになります。

 怒りは 二次的な感情であって、 その背後にあるのは 悲しさだったり、

 愛情への飢えだったりし、 一番苦しいのは 彼女自身です。

(ここで、 先日の記事に書いた、

 ランディ・クリーガーさんの 救急医の例えを話しました。

http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59487142.html  の後段。)

 勿論 そう簡単なことではなく、 疲れるし 愉快なことではありません。

 さんざん 非難され続けると、 本当に自分が 間違っているのではないかと

 思ってしまうことも、 当時ありました。

 でも 自分の常識的な感覚を 信じて、 彼女の言動に 巻き込まれないよう、

 バランスを保つことが 大切だと思います。

 そのように 一貫した姿勢を 示すことは、

 常に変化する ボーダーの人に対して、

 この世には 何かあっても 動じないものがあるのだと、

 教えることになると言います。
 
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