(前の記事からの続き)
・ BPDの人の 良い性質が 悪い性質を相殺する。
BPDの人は興味深い、 惹きつけるものがあります。
聡明, チャーミング, 面白い, 機知に富んでいる, 性的魅力がある、
などの理由が、 non-BPDの人を 留まらせています。
(心子に対する 僕の場合も 正にそうでした。)
・ スプリッティングの良い面。
BPDの人が 自分への尊敬と 好意を表現するとき、
世界で最高の感覚を 与えてくれます。
自分を偶像化してくれる 人がいれば、 とても気分よく いることができます。
・ 間歇 (かんけつ) 的な 強化の法則。
BPDの人が 時折いい状態でいると、
non-BPDの人は それに対する期待が 間歇的に強化されます。
次にいつ いい状態になるか 分かりませんが、
間もなくかもしれないと 思ってしまうのです。
・ BPDである親から 認められようとする、
あるいは、 親との関係を BPDの人相手に 再生している。
あなたがBPDの人と 関わっているなら、
親との間に 未完の仕事が 残っているはずです。
BPDをもつ人の 子供であるアダルトチルドレンは、
親と似た振る舞いをする BPDの人を パートナーに選びます。
親との未完の仕事を 解決するため、 経験を繰り返す 無意識の企てです。
・ ひどい扱いを受けて 当然と信じている。
あるいは、 感情的虐待を受ける関係を 持っている方が、
全く誰とも 関係を持っていないより マシだというのでしょう。
自尊心の問題を 抱えている人は、 BPDの人の 非難や批判に脆弱です。
この関係を断ったら、 他の誰にも 相手にされないと 信じるようになります。
そして 感情的に健康な人でも、 BPDの人の 攻撃にさらされると、
自己価値を 疑い始める可能性があります。
〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕
(続く)