「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ステップ4 (2)

2009年08月05日 20時25分48秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

・ BPDの人の 良い性質が 悪い性質を相殺する。

 BPDの人は興味深い、 惹きつけるものがあります。

 聡明, チャーミング, 面白い, 機知に富んでいる, 性的魅力がある、

 などの理由が、 non-BPDの人を 留まらせています。

(心子に対する 僕の場合も 正にそうでした。)

・ スプリッティングの良い面。

 BPDの人が 自分への尊敬と 好意を表現するとき、

 世界で最高の感覚を 与えてくれます。

 自分を偶像化してくれる 人がいれば、 とても気分よく いることができます。

・ 間歇 (かんけつ) 的な 強化の法則。

 BPDの人が 時折いい状態でいると、

 non-BPDの人は それに対する期待が 間歇的に強化されます。

 次にいつ いい状態になるか 分かりませんが、

 間もなくかもしれないと 思ってしまうのです。

・ BPDである親から 認められようとする、

 あるいは、 親との関係を BPDの人相手に 再生している。

 あなたがBPDの人と 関わっているなら、

 親との間に 未完の仕事が 残っているはずです。

 BPDをもつ人の 子供であるアダルトチルドレンは、

 親と似た振る舞いをする BPDの人を パートナーに選びます。

 親との未完の仕事を 解決するため、 経験を繰り返す 無意識の企てです。

・ ひどい扱いを受けて 当然と信じている。

 あるいは、 感情的虐待を受ける関係を 持っている方が、

 全く誰とも 関係を持っていないより マシだというのでしょう。

 自尊心の問題を 抱えている人は、 BPDの人の 非難や批判に脆弱です。

 この関係を断ったら、 他の誰にも 相手にされないと 信じるようになります。

 そして 感情的に健康な人でも、 BPDの人の 攻撃にさらされると、

 自己価値を 疑い始める可能性があります。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(続く)
 
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