(前の記事からの続き)
* 「あなたの個人的な境界を 明確にするため、
あなたの思考や感情に 注目しましょう。」
個人的境界の問題は、 BPDの人との関わりで 中心的なものです。
個人的境界は、 私たちが何者であるか、 どんな価値観でいるか、
人をどう扱うか、 人からどう扱わせたいのかを 決めます。
私たちの生活に 秩序を与えて、 有益な判断を 助けてくれます。
健全な個人的境界は、 プラスチックの 柔らかな殻のように 柔軟なものです。
曲げられても、 割れてしまいません。
しかし この境界がなかったり 希薄だったりすると、
私たちは 他の人の中に 溶け込んでしまいます。
その人の感情や責任を 引き受けて、
自分自身の 感情や責任を 見失ってしまうのです。
個人的境界は 人をコントロールしたり、
変化させるための ものではありません。
non-BPDの人自身を ケアするために必要なものです。
健全な個人的境界を 持つ人は、 自分の考えや感情を 理解して大切にします。
自分自身と 自分の独自性に 敬意を払うのです。
そして同じように、 人の考えや感情にも 敬意を払い、
大切にすることができます。
立場の異なる人と 意見を話し合い、 付き合いを楽しむことができます。
また 自分の感情が 侵害されるときには、
相手にきちんと それを訴え、 自分を守ることもできます。
〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59585323.html