「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

攻撃的な子  心に傷

2011年05月04日 19時19分34秒 | 東日本大震災
 
 震災や 長引く避難生活によって、 子供たちが精神的に 追い込まれています。

 殴る、 蹴る、 暴言を吐く。

 子供のストレスのサインには 色々ありますが、 そのひとつが 攻撃的な言動です。

 避難所で 小学校低学年の女児3人が、

 ボランティアの高校生の 足を蹴り始めました。

 「痛いよ、 やめて」 と言っても 止まりません。

 サッカーをしようと ボールを渡すと、 思い切り蹴飛ばして パスになりません。

 「ぶっ殺す!」 と叫ぶ。 噛みつく。

 新しいボランティアが来ると、 まず蹴られます。

 こうした 暴力的な子が出る避難所は ある特徴があり、

 周囲に自然が少なく、 遊ぶスペースが 少ない場所でした。

 ボランティアが遊び相手を初めて 2週間ほどすると、

 暴力がぐんと減ったといいます。

 不安が高まった時、

 その力が 内向きに働く人は 落ち込み、 外向きに働く人は 攻撃的になります。

(BPDも同じです。)

 子供は大人より自制がきかず、 言動に出やすいのです。

 大人の不安や苛立ちを 無意識に真似ている 可能性もあるといいます。

 愛や思いやりは 伝染しにくいが、 怒りは移りやすい と言う人もいます。

 暴力は、 もっと構ってほしいという サインでもあります。

 大人は、 まず暴力はいけないと きちんと注意することが必要です。

 子供は人目を気にするので、 こっそり一人だけ呼んで、

 「さっき蹴られたの 痛かったよ。

 イライラしちゃうのかな?」 などと 声をかけるといいそうです。

 生活のリズムが整って、 秩序ができ始めると、

 自然と落ち着くこともあるといいます。

〔 朝日新聞より 〕
 
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