「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「DSM-Ⅳ」 の多軸評定 (2)

2011年05月08日 19時37分22秒 | ボーダーに関して
 
(前の記事からの続き)

○ 第3軸 : 患者の精神症状の 理解や管理に関連する 身体疾患。

 例えば、 認知症の病因となる脳疾患などが、 それに当たるのではないかと思います。

 他に 以下のような例があります。

・ 感染症および 寄生虫疾患

・ 内分泌, 栄養, 代謝疾患, 免疫疾患

・ 神経系および 感覚器の疾患

 第3軸も 診断に関与することがあるようですが、

 第4軸以下は、 予後の予想や 研究のために用いられるということです。
 

○ 第4軸 : 第1軸・ 第2軸の診断・ 治療・ 予後に影響する、

 心理的・ 社会的・ 環境的問題。

・ 人生の不幸な出来事

・ 対人関係などのストレス

・ 職業上・ 教育上の問題

・ 環境的な困難や欠如など
 

○ 第5軸 : 機能の全体的評定。

 その人の機能や 症状がどの程度であるか、 0~100ポイントで評定します。

 91~100 全く健常で、 不適応な症状はない。

 81~90  日々のありふれた心配程度。

 71~80  軽微な症状。 一過性。

 61~70  軽度の症状。 社会生活に若干の障害。

 51~60  中程度の症状と不適応。

 41~50  重度の症状と障害。

 31~40  判断思考気分の欠損。

 21~30  一日中床についている。

 11~20  清潔維持不可能。

 1~10   重大な自傷他害の危険。 自殺行為。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする