(前の記事からの続き)
○ 第3軸 : 患者の精神症状の 理解や管理に関連する 身体疾患。
例えば、 認知症の病因となる脳疾患などが、 それに当たるのではないかと思います。
他に 以下のような例があります。
・ 感染症および 寄生虫疾患
・ 内分泌, 栄養, 代謝疾患, 免疫疾患
・ 神経系および 感覚器の疾患
第3軸も 診断に関与することがあるようですが、
第4軸以下は、 予後の予想や 研究のために用いられるということです。
○ 第4軸 : 第1軸・ 第2軸の診断・ 治療・ 予後に影響する、
心理的・ 社会的・ 環境的問題。
・ 人生の不幸な出来事
・ 対人関係などのストレス
・ 職業上・ 教育上の問題
・ 環境的な困難や欠如など
○ 第5軸 : 機能の全体的評定。
その人の機能や 症状がどの程度であるか、 0~100ポイントで評定します。
91~100 全く健常で、 不適応な症状はない。
81~90 日々のありふれた心配程度。
71~80 軽微な症状。 一過性。
61~70 軽度の症状。 社会生活に若干の障害。
51~60 中程度の症状と不適応。
41~50 重度の症状と障害。
31~40 判断思考気分の欠損。
21~30 一日中床についている。
11~20 清潔維持不可能。
1~10 重大な自傷他害の危険。 自殺行為。