「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

津波がれき 難敵

2011年05月03日 21時26分10秒 | 東日本大震災
 
 被災地では 大量のがれきの撤去、 可燃物の分別を急いでいます。

 しかし 多くが海水を浴び、 ぬかるみに浸かったままの 木材もあります。

 塩分を多く含む がれきを焼却すると、 有害物質の塩化水素が発生し、

 大気汚染の基準を超える 可能性があるのだといいます。

 塩化水素は酸性のため、 焼却炉が腐食する恐れもあります。

 がれきを保管場所に置いて、 雨水や流水で 塩分を取り除く方法が 考えられますが、

 表面は雨で洗えても、 下の方は難しいという 意見もあります。

 プールのような水槽で、 塩分を除去することも 検討されていますが、

 洗ったあとの 大量の汚水処理など 課題は少なくありません。

 がれきを洗わずに燃やし、 塩化水素の除去フィルターを 強化する案は、

 高濃度の塩化水素が 炉を傷めることが懸念されます。

 一方、 がれき専用の焼却炉を新設し、

 処理期間の短縮と 既存の炉の損傷を防ごうとする 自治体もあります。

 建設費は国費ですが、

 がれきだけを焼却すると 塩化水素の濃度が 高まるかもしれません。

 まだ見通しが立たない所もあり、

 終わるまで何年かかるか はっきりしない現状です。
 

 また、 撤去作業などで 破傷風にかかる危険性も言われています。

 土壌中の破傷風菌が 傷口から入り、 全身の筋肉の 強い痛みと痙攣,

 呼吸困難を引き起し、 致死率は6~60%に及ぶといいます。

 手袋や 底の厚い靴を付け、

 泥などで汚れた傷は 医者に見せるなどの 注意が必要です。

 1968年から 子供にワクチンを 予防接種するようになりましたが、

 67年以前の生まれの人も ワクチンで予防ができます。

〔 朝日新聞より 〕
 
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